さて、先日行った湯河原温泉で泊まったのは、登録有形文化財に指定されている「源泉 上野屋」。
伝統的な温泉旅館の意匠が残る貴重な建物を守り続けている宿です。
本当はこの僅かなパーキングスペースにE-TYPEを停めて写真を撮ろうと計画していたんですが、
翌日の予報が雨に変わったのであえなく断念・・・
まァ今度の楽しみに残しておくしかなさそうです。
その玄関を入ると昔ながらの帳場が・・・
来訪の意を告げると、しばし入り口右側の洋風の応接間で待つことに。
この「源泉 上野屋」は創業三百余年、湯河原で最も古い温泉宿なんだそうですが、現在の建物は大正~昭和初期に建てられたものです。
下の明治36年に発行された相州湯河原温泉真景にも藤田屋や伊藤屋と並んで堂々と・・・
僕が泊まったのは八番の部屋。
様々なテクスチャーを遊び心満載に使用しているワクワクするような意匠を持つこの部屋は、
それだけではなくウオシュレット付きのトイレと源泉風呂がつくこの旅館で最も贅沢な造りとなっています。
床の間の上に屋根をかけた実に珍しいディティール、
次の間は、そう呼ぶにはもったいないくらい広く、しかも茶室のような雰囲気・・・
窓からは、この旅館の建築が堪能できるのですが、ここはちょうど先程到着して寛いだ洋風な応接間のすぐ上に配置されているんですよねェ~
部屋付きの石造り風呂・・・もう充分な広さ!
さっそく温まって・・・
さあ、一通り八番の部屋を楽しんだあとは、恒例の(?)館内探索です。
この上野屋は別館を併せると木造四階建てになっているのですが、そこへ至る木製の階段が複雑に折り重なって独特の光景を見せてくれます。
出くわす伝統的な意匠をチェックしながら迷路のような館内を彷徨い・・・結果、薄暗い階段を踏みしめての UP & DOWNを繰り返す ・・・
古い旅館好きにはタマラないエンターテインメント!
そんなことをしているうちに、いつの間にか夕食の時間になりました。
場所は床の間に巨大な鬼瓦が鎮座している大広間です。
相模湾の幸を中心に・・・先程の階段の上り下りが効いて(?)これはビールがススむ~!?
ほろ酔い加減で大浴場に入ったあとは、浴衣姿で闇の中に明かりのともる上野屋の姿を・・・
そこには、
なんだか心地よい冬の一夜を過ごせそうな
懐かしくて素敵な光景が目の前に拡がっていたのでした。。。
豪華絢爛というより真面目に正直にというイメージの旅館ですね。
階段のアップダウンでメタボ解消ですね~
父の生まれた家にこんな入り組んだ階段があって、昔よく、かくれんぼしました。
階段・・ゾッコンです。
ホント、天気には勝てません・・・
予約入れたときは晴れるはずだったんですけどねェ~
楽しみは後にとっておけ・・・という啓示でしょうか。。。??
家でかくれんぼなんて、相当のお屋敷だったんですねェ~
僕は家の中にある階段部分が結構好きで、旅館に行ってもソコは特に重点的にチェックしたりしていますョ。。。
TR4A 様
宿泊客に外国の方はいらっしゃいませんでしたね〜
湯河原自体、あまり見かけませんでした。
多分近くの箱根の方が有名ですからそちらに集まるのかもしれませんねェ…
急行昭和号 様
こちらこそご無沙汰しております。
上野屋、行かれたんですね〜
湯河原には他にも藤田屋、伊藤屋、ひばり荘、清光園、そして富士屋…
泊まってみたい旅館がたくさんあるので
これからも度々訪れそうですョ。。。