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さて、コロナウイルスの猛威にあまり外出もせずにボーッとしていてブログの更新も遅れ気味ですが、
先日訪れた伊東で宿泊したのは「ケイズハウス伊東温泉」。
廃業した「旅館いな葉」の建物をそんまま引き継いで営業しているゲストハウスです。
素泊まりのみなんですが、宿代はとてもリーズナブル~

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「旅館いな葉」は大正末期(1912~25)に隣接する「東海館」のオーナーだった稲葉氏が建てた尖塔つき木造三階建の旅館でしたが、2007年に惜しくも閉館。
伊東温泉の中心的な古き良き景観を形作っている松川に沿った大型旅館建築に、昔からいつかはは泊まりたいと思っているうちに2つ共に廃業してしまいましたが、「東海館」は日帰り温泉施設に、そして「いな葉」は宿泊施設として存続できたことには、只々感謝しかありません。


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なので気合いを入れてクラシカルなパップワースのケースを持ち、引き戸を開けて館内へ・・・


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早めのチェックインを済ませ、案内していただいたのは、
松川に面した2階の奥。
そこは、組子細工が施された光と影がとても美しい部屋・・・

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ケイズハウス伊東温泉では、毎日スタッフ総掛かりで4時間かけて館内を掃除するとのことでしたが、
このガラステーブルにも曇りひとつありません!
凹凸の多い木造日本建築を美しく保つ努力も怠っていない・・・
ホント、アタマが下がる思いですが、だからこそ、このゲストハウスは内観も特別な輝きを放っているような気がします。

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だから当然、部屋に荷物を置いて寛いだあとは早速館内探訪へ・・・

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こちらは見せていただいた別の部屋。
菖蒲と鯉をモチーフにした組子細工が素敵です・・・

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華麗な装飾と骨太な表現が組み合わされた大広間・・・

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「ケイズハウス伊東温泉」・・・
そこは、「旅館いな葉」の芸術的な旅館建築を単に保存というよりも見事に甦らせた、
宿泊可能な ” 美術館 ” とでも言うべき存在です。
なにしろこんなに安く、美しい登録有形文化財に泊まれるなんて他には絶対ないはずだもんなァ~