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ボストンからの帰路
オヘア空港での乗換え時にシカゴの空気を肌で感じたから・・・・
というワケでもないのですが、
今日はシカゴに由縁の深い偉大な建築家
フランクロイド・ライトの作品を見てきました。

目白から池袋方面に線路沿いの細い路を進み、
婦人之友社の角を左に曲がると
池袋の高層ビルを背景に
自由学園明日館は忽然と姿を現わします。

1921年に完成したこの建物は、
フランクロイド・ライトとその愛弟子、遠藤新の設計といわれていて、
重要文化財に指定されています。
公開に際しては相当大がかりな保存工事が行われたようで、
当時の姿を経年疲労によるプアな印象を与えることなく
目の当たりにすることが・・・

学校建築ということで、帝国ホテルのように豪華絢爛ではなく、
シンプルで静謐な雰囲気は、
このライト作品に初めて接し、高揚する気持ちを
不思議なくらいに静めてくれます。
きっと
光と影がコントラストを描くことの効用かもしれません・・・・・
勉強するにはコーフンしてちゃ話になりませんからネ。

残念ながら、
細い路を挟んで建つ講堂は、
映画撮影(主演は”世界のナベアツ”らしいのですが・・・・客呼べるんでしょうか?)
のために立ち入ることは出来ませんでしたが、
その外観は、
遠藤新の最高傑作(と僕が勝手に決めてるのですが)、葉山の加地邸を思わせるファッサードを持つ
素晴らしいもの。

幾何学的であるにもかかわらず、温かみのある木製の桟に守られた窓ガラスに映しだされた、
少し歪んだ木々の影は
秋の終わりを教えてくれているようでした・・・・