フランクロイド・ライトの愛弟子であった遠藤新が昭和5年に竣工させた”西の帝國ホテル”・・・・
それが武庫川を臨む土地に建てられた、今で云うリゾートホテルの走りであった『甲子園ホテル』でした。
戦時中の昭和19年に海軍病院に転用となったためホテルとしての営業は僅かに14年・・・
戦後は米軍の接収を経て昭和40年に武庫川学院が譲り受け、現在では武庫川女子大学 甲子園会館として
保存されています。
今では明治村にその一部が保存されているだけの帝國ホテル ライト館に対して、
生れた場所にその姿をとどめる大規模なライト風建築・・・・・貴重ですよネ。

ライト以上に遠藤新が好きな僕としては、
なんとしても一度はその姿をこの目に焼き付けたい・・・・・・
しかしこの甲子園会館、どうも見学者を相当絞っているようで、HPによると個人については休日に見学できるのは毎月第一・第三土曜日のみ。それも必ず事前予約が必要で、時には断られることもあるようです。(HP参照)
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/kengaku/index.html#201212

で、今回ちょうど土曜日に関西に居ることが出来たので、なんとか見学出来ないかなァ~と思って予約電話をかけてみたのですが・・・・何度かけても”予約の申し込みは平日の・・・・”っていう音声テープが流れているだけ・・・
前日の金曜日に至っては4~5回かけてみたのですが、同様の状態でした。

まァ僕の性格としては、とりあえず行ってみるしかないよナ・・・
ってことで、JR神戸線で大阪から15分ほど電車に揺られて甲子園口駅へ・・・
瀟洒な住宅が立ち並ぶ道を15分ほど歩いていくと、
”東の帝國ホテル、西の甲子園ホテル”と並び称された威容が・・・・

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やっと来ることが出来たんだなァ・・・・ってな感動に浸り、中に足を踏み入れようとした瞬間、
守衛さんに呼びとめられ、「見学の予約、されてますか?」
個人については土曜が見学可とホームページに出ていること、何度電話しても応答がなかったことを説明したのですが・・・・予約がなければ敷地内に立ち入ることは許されないの一点張り・・・・
横浜からなのでそんなに度々来れるわけではないので中に入って外観だけでも見せて欲しい旨をお願いしても、「大学の方から厳しく言われてますので」・・・・だって・・・
ま、第二土曜なのでしょうがないんですけどネ。

仕方がないので、以下の写真は敷地外からコンデジの望遠で撮影したもの。
なのでちょっとボケた画像になっていますが、
遠藤新の傑作、旧甲子園ホテルの現在の姿です・・・・

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いかがでした?
本当は内部やディティールも素晴らしいはずなのですが、残念ながら今回はここまで。
でも、僕もダメもとで訪れたのですが、
せっかく行ったのに・・・・
外観だけでも敷地内の至近距離で撮影させてくれる度量があったら・・・・
武庫川女子大学の熱烈なファンがひとり増えたのになァ~
・・・なんて・・・勝手すぎますかネ?