きょうは朝から横浜の旧市街に用事があったのですが、１時間ほど時間をつぶさなくてはならなくなってしまいました。そこで、ちょっとお茶でも飲んでようかなぁ～と思い、元町から急坂を登って山手本通りへ。


すると・・・


日曜の午前中なんて普段は人通りもまばらなはずのこの瀟洒な道沿いには多くの仮装をした人々が歩いています。
なるほど・・・旧い教会や洋館が建ち並ぶ山手本通りらしく、今日は至るところでハロウィンのイベントが行われているんですネ。
魔女にお姫様、ディズニーにハリー・ポッター・・・様々な衣装を着て楽しそうに歩いている子供を眺めながら、横浜一ハイソな通りをドライブするのもなかなかいいモンです。




さて、そんなハロウィンの喧騒を抜けてやってきたのは、「エレーナ」。
山手の丘の高台に建つ、１９７５年にオープンした小さな喫茶店です。



僕が高校生の頃からの歴史を持つこの店は、横浜を代表するデートコース・・・エキゾチックな雰囲気を持つこの街にあって、その白くて可愛い外観、1970年代を思わせる素敵な店名ロゴ・・・未だオンリーワンの魅力を放っていますネ。で、当然その頃から女性に人気！　男子校で育った僕としては、当時雑誌にもよく登場していたこの「エレーナ」に、同じく山手にあるフェリスや雙葉や横浜共立の女子高生と来てみたいもんだよなァ・・・なーんて、漠然とした妄想を抱くばかり・・・
そんな、特別な喫茶店だったんですよネ。



で、確か大学生の頃に一度女の子と来た記憶はあるのですが、元町公園～山手の洋館・・・って感じのお散歩の途中だったので、クルマで来たのは今回が初めてです。　（※山手地区の中では駐車場を持つという稀有な店なのですが、あまりに急な坂を下って停めなければならないためMGミジェットやE-TYPEではつい敬遠してしまっていたのです。）　40年の時の流れは、横浜中心部に昔よりも高いビルが増えてしまったおかげで、港町を見下ろす景色は幾分狭くなってしまいましたが、それでも・・・とーってもいい眺め！
海がもう見えなくても、マリンタワーが小さく望めるだけでもう十分だョ・・・




ちょっと昔を思い出してしまったので、頼んだのはコーヒーとレモンパイ。
フフフ・・・甘酸っぱくて爽やかな味、いかにも・・・彼方遠くに離れてしまった1970年代の味(?)ですよネ。


表に出てみると、あの頃には無かったハロウィンの仮装をした人々が、
切れ目なく次から次へと山手カトリック教会を目指して歩いていたのでした。。。