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さて、このあいだの日曜日に御殿場線を訪れた大きな目的は、
昔の大幹線の面影を残す、富士山麓の雄大な山岳路線をかつて駆け抜けた蒸気機関車、D52に会いにいくことでした。
物資が不足していた戦時中の1943年にD51のボイラーを拡大するなどの改良を施し、日本の蒸気機関車では最大のパワーを持つに至ったヘヴィー級機関車の姿を間近で眺めてみたい・・・
この地に来たワケ・・・それはそんなふとした思いつきからなのでした。

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元々は東海道・山陽本線、函館・室蘭本線のために造られたからなのか、国府津機関区&沼津機関区には合わせて16両ものD52が最盛期には配備されていたそうです。
御殿場線では昭和43年まで活躍。
そのパワーゆえなのか、客車列車を牽引するくらいでは大して煙も吐かなかったそうで・・・

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そのD52のうちの1台、70号機は、かつて機関区があった山北駅構内の児童公園に保存展示されていました。屋根までつけてもらって、これはもう終の棲家・・・といった感じです。
ブッとい胴体に力強い4つの動輪・・・
この機関車が、数多の貨車を引っ張って富士山を背景に疾走していた光景を、思わず想像してしまいます。

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運転台は大小のバルブだらけ・・・
こんなに複雑な装置を、石炭を詰め込みながら、当時の機関士たちは真っ黒になって操っていたんですねェ・・・

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で、D5270に別れを告げて、再び御殿場線に乗り込みます。

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そして30分ほど車窓からの風景を楽しんで、富士山が大きく見えてくるようになった頃着いたのは、御殿場駅でした。
実はこの御殿場駅構内には、D5272機が保存されているのです。

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真冬の青い空を背景に眺めるD5272・・・・
この機関車は、僕が中学2年(1972年)の遠足のときに東海道線の窓から写した、当時まだ国府津駅に残されていた扇形機関庫に一両だけ眠っていたD52そのものです(下のモノクロ写真)。なので上の写真はその43年後の姿・・・ということになりますネ。
久々の”再会”・・・?
なんだか懐かしいなァ~

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屋外に、それも御殿場線のすぐ脇に保存されているせいでしょうか、
遠目で見るD5272は、今すぐにでも煙を吐いて動き出しそうな雰囲気を醸し出していました。

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帰りがけ、夕暮れ時の富士山の大きなシルエットが!

D52が活躍していた古の時代も、今も、
この素敵な光景だけはきっと変わっていないんだろうなァ。。。。