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きょうはどこへも出かけずに段ボールに詰めっぱなしだった本を整理していたのですが、そこで発掘(?)したのがコレ!
山渓カラーガイド「蒸気機関車の旅」です。
わざわざ”カラー”と銘打っているように、当時には珍しく写真は全てカラーで構成されたこの本、恐らく僕が購入したのは中学2年、昭和47年頃だと思われます。

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既にこの頃にはだいぶ少なくなっていた蒸気機関車の走る路線・・・
今ではすでに線路そのものが消滅してしまったローカル線も少なくはありません。
実はこの本に出会って以来、僕はSL撮影に傾倒していくようになり、春休みや夏休みは部活のサッカーの大会が終わると一目散にカメラを抱えて出撃・・・
といった感じになっていったのでした。
この万年筆での書き込みも、なにがしかの撮影旅行のための計画の痕跡だったんだろうなァ・・・

さて、当時中学生の僕のココロを揺さぶった写真をいくつか。
もし撮影に行けたとしても、旅費の関係でとても北海道や九州は現実的ではなかったので、自然と本州のSLに興味は偏っていたのですが、初版が昭和45年なので既に掲載されているモノでも廃止になったSLが多く、
例えば下の五能線とか、(確か運行末期に8620が日本海の荒波に飲み込まれたんじゃなかったかナ?)

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美しい笹川流れを走る羽越本線もすでに電化・・・
で、そうなった路線には自分でも注釈を追加してたみたいですネ。
多分勉強しないでこんなコトばっかりやってたんだろうなぁ~

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実際に撮影に出かけた播但線(↑)に、行けなかった伯備線(↓)・・・

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巻末には各線の撮影地に近い駅を発着するSLの時刻表まで明記されていました。
中央西線田立駅・・・懐かしい!
僕が最後に撮影したのがここだったんですョ!!

ところで僕がこの本をバイブルのように扱っていたことの大きな理由は、編者のひとりである廣田尚敬さんの写真に感動したからです。
必ずしも機関車をアップで押さえるのではなく、日本の美しい風景の一部として捉えた作品は、なんとも言えぬ郷愁を感じさせる素晴らしさ・・・
僕も真似て、ヒキでの撮影ばかりするようになってしまいました。
下の田川線の2枚の9600もイイ感じですよネ。
ちなみにこれらはローライフレックスSLでエクタクロームXを使って撮ってらしたようです。

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数十年ぶりに手にしたヤマケイ「蒸気機関車の旅」・・・
最後は、さいきん余りにTVでデアゴスティーニのC57のCMを見かけるので、ちょっと遊んで撮ってみましたョ。
あァ、また蒸気機関車撮りに行きたくなってきた!
今年はどこに行こうかなァ。。。。