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今日は会社を早めに終わり(?)にして、JR山手線に乗り目黒にやってきました。
というのは、目黒雅叙園を訪れるためなのです・・・
2回にわたってこのブログでご紹介させていただいた、松本に残る豪華絢爛な内装を持つ料亭「松本館」・・・
記事の中でも触れたのですが、その「松本館」が約80年前に建てられた時に、施主と棟梁が参考にすべく訪ねたのがこの目黒雅叙園だったのです。
なので、豪華絢爛和風建築の”元祖”を是が非でも観ておかなくては・・・ということで・・・

目黒雅叙園は1928年(昭和3年)に料亭「芝浦雅叙園」として創業の後、3年後に目黒に移って「目黒雅叙園」となりました。
その華麗な建築様式は”昭和の龍宮城”と呼ばれていたらしいのですが、1991年に全面改築・・・昭和の時代の木造本館は取り壊されてしまったのですが、豪華絢爛な7つの座敷とそれを結ぶ百段階段は残されて、現在では東京都の登録有形文化財に指定されています。(なんで国じゃないんだろう・・・?)

さあ、ではいよいよその目眩く和の世界へ・・・

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超ゴージャスなエレベーターで3Fに上り百段階段を見上げる・・・
なんだかワクワクしてきちゃいます!

で、僕のブログによくコメントをいただく夢似さんのブログで知ったのですが、この百段階段と座敷は通常は撮影禁止なのですが、8月9日まで催されているこの『和のあかり×百段階段 展』に限ってはフラッシュをたかなければ撮影OK!
なので、平日の比較的お客さんが少ない時間帯を目指してやってきたというわけなのです・・・
https://www.megurogajoen.co.jp/event/wanoakari/ ←詳しくはコチラ

僕にとっては千載一遇のチャンスなので、思わず写真を撮りまくり!!
以降はその画像を中心にお楽しみください。
ただし、あまりに濃~いオーバーデコレーションな和の空間に、
酔っちゃうかもしれませんけどネ・・・

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階段の天井に繰り返し使われる扇・・・
そして上の写真はなんと便所なんですョ!
松本館の『葡萄の間』の踏み込みなんかは、もしかするとこのイメージを踏襲したのでしょうか・・・

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『十畝の間』・・・四方八方に螺鈿細工が施されたゴージャスな空間・・・・しかしコレ・・・まだまだ比較的大人し目なんです・・・

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次は・・・『漁樵の間』!
早くも狂気をはらんだ和の空間が登場です・・・
床柱周りとかは明らかに松本館の『鳳凰の間』に強い影響を与えているようですが、コチラのほうが数倍毒気(?)が強い!!

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なんか・・・階段部分に戻るとホッとしちゃいますよネ・・・

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家族連れの小さな男の子が「怖いよ~」とベソをかきそうになっていたのが、
この『静水の間』・・・たしかに妖し過ぎます・・・
オトナの僕でも独りでこの空間に居ると、”見ちゃいそう” ですもんねェ~

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さあ、真打ちは・・・『清方の間』。
美人画の巨匠、鏑木清方が精魂傾けて造り上げた、
昭和初期の職人の持てる技術の全てを凝縮して表現されたような、
まさしく芸術的空間です!

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いやァ~どうです?
このへんまで来るとあまりの豪華絢爛さにアタマがクラクラしてきませんか??
まあ、僕の稚拙な写真のせいかもしれませんので、各部屋にご興味ある方はこちらをゼヒ御覧ください⇒https://www.megurogajoen.co.jp/hyakudankaidan/

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ところでよくよく考えてみると、「松本館」の大広間他の建物が造られたのは昭和10年、この目黒雅叙園が誕生して4年後です・・・
ということは、施主と棟梁はもしかすると単なる懐古趣味としてではなく、海のない信州の地に、昭和初期の東京で最も進んだ大型料亭建築、当時流行りのモダンなデザインを持つ龍宮城を再現しようとしたのかもしれません。
いまで言うと虎ノ門ヒルズとかミッドタウンを模して複合商業施設を建設する・・・・みたいな志で・・・
そんな、ちょっとした空想を思わず巡らしてしまった、目黒雅叙園百段階段での実に豪華絢爛で刺激的なひとときなのでした。。。