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さて、先日の記事の中で藤沢にはフランクロイド・ライトの著名な二人の弟子の作品が残されているという話をさせていただきましたが、ライトと共に帝国ホテル建設のために来日し、その後は師の影響から抜け出す努力をしてモダニズム建築に傾倒していったアントニン・レーモンドに対して、師の教えを愚直に守り続けたいわばライトの伝道師とも言われているのが、このブログにも度々登場する遠藤新です。

藤沢市民会館の敷地内には、そんな遠藤新が大正14年、湘南の辻堂海岸に建てた別荘建築である旧近藤邸が移築保存をされているので、今回久々に訪ねてみることにしました。

遠目には横になだらかなライトのプレーリー住宅を彷彿とさせるフォルムなのですが、近づいてみると木材を多用した和洋折衷な建物であることが分かります。
そして強調された水平方向のライン・・・
より間近で眺めると、そのシャープで複雑な幾何学的デザインには全く惚れ惚れしてしまいます!

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で、ありがたいことにこの旧近藤邸、入場は無料。
なのでさっそく玄関で靴を脱いで上がると、右奥には庭を望む広めの畳間。
窓枠が織りなす、様々なカタチの四角い光と影・・・只々素敵です・・・

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そして大谷石で出来た暖炉があるリビングはカフェになっていました。
せっかくなので、喉が乾いていたこともあり、ここでアイスコーヒーを。
禁煙なのがちょっと残念ではありますが・・・

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さて、一服した後に二階に続く狭い階段を登っていくと、
やはり一階と同じく別荘建築らしい開放感溢れる小さな和室がありました。
こうしてみると、ライトの模倣というよりは遠藤テイストとでも呼べるモノが相当色濃く反映されているみたいですねェ~
窓際の造り付けのベンチ・・・気持よかったですョ!

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では再び外に出て、今度は庭の方にまわってみましょう・・・

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芝生の緑が鮮やかな庭に面して設置された藤棚、大谷石で造られた池・・・
このあたりは建物内部と外の自然との融合を目指したライトの教えである有機的建築の成せる技なのでしょうか・・・
表側の水平ラインが強調されたデザインとはまた違った魅力を感じてしまいます。

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この旧近藤邸は遠藤新が36才の時のごく初期の作品のようですが、
後年見られるような独特の意匠などがあまりない簡素な造りながらも、
日本人にとっては有り難い畳間でひと休みするときに、自然と目に入ってくるライト譲りのシンプルで幾何学的な窓枠や扉の美しいこと・・・!
ライトの様式に和のテイストを効果的に注入した、
早くも遠藤新らしさが出ている実に好感の持てる建築物なのでした。。。