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さて、八王子の喫茶「フランク」で一休みした後は、八高線に乗って拝島、そして青梅線に乗り換えて奥多摩方面を目指します。
そういえば青梅線って立川ー青梅とそれから先は、単線だし全く別路線みたいになっちゃってるんですねェ~
ガラガラの青梅止まりの電車を降りてホーム反対側の4両編成奥多摩行きに乗り換えると、車内は山登りやハイキングのお客さんでもう満員状態!

定時に出発した奥多摩行きは多摩川を左に、山肌を縫うように走ります・・・

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で、最後に長いトンネルを抜けて終点の奥多摩駅に到着。
1971年までは氷川駅という名前だったこの駅、昔ながらの山間いの終着駅って感じで結構好きなんですよネ・・・

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昭和19年、終戦の前年に開業した当時の姿を今に伝える駅舎は、いかにも山岳観光の地、奥多摩に相応しいロッジをモチーフとしていてとても親しみの持てる建築物なんじゃないかと思います。
手書き文字の駅名表示板や丸い郵便ポストも素敵ですよネ。

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1時間に2本程度到着する電車・・・その時だけはリュックを背負った人々で溢れかえる駅構内も、青梅行き電車が出発してしまうとご覧のように閑散と・・・

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ところで、奥多摩駅のホームの端からはこんな山奥には似つかわしくない大きな工場の姿を望むことができるのですが、山登りもハイキングも縁のない僕がここにやってきたのは終着駅然とした駅舎を楽しむのと、もうひとつはこの工場を眺めるためなのでした。

奥多摩工業氷川工場・・・
それは・・・山奥にひそむ、巨大要塞なのです!

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多摩川の支流である日原川に沿ってそびえるその全貌は・・・圧巻!

ではさっそく日原川に架かる橋を渡って対岸から眺めることにしましょうか・・・

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途中、いにしえの日原街道を偲ばせる木造民家を横目に・・・

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現在は駐車場となっている河原へ降りていくと・・・
もうコトバも出ない迫力、思わず息をのむ巨大プラントの姿が!
まるで、カタチになって姿を現したカオス。

奥多摩の自然豊かな景観のなかで、
あまりにも複雑かつ周囲を圧するレベルの無機物をこれほど間近で見る・・・
こんな経験って、あんまりないよナ・・・
なにしろ・・・視界に収まらないんですから!!

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ちょっと”畏れ”に近い感覚すらいだいてしまう、荒涼とした光景・・・

僕の視覚も限りなくモノクロに近づいているような気分です。
もしかするとこの場所は、この世から少しだけハミ出してしまった謂わば”魔界”のような処なのかもしれませんねェ~

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深い渓谷、終着駅、そして怪しい巨大プラント・・・
久々に訪れた奥多摩は、また来たくなるような引力に近い不思議な魅力に満ちたところでした・・・・
やっぱ、
奥様は魔女・・・じゃなくて奥多摩は魔所だったのか。。。