きょうは所要があって昼間に出かけたのですが、
JR山手線を新橋駅で待っていると・・・
ふと目を逸らした隙に
あたりは突然色彩を失い、モノクロームの世界へ・・・
おまけにさっきまでホームに居た人々も誰もいなくなっているじゃありませんか。
なんか・・・おかしい・・・
で、遠くから轟音が近づいて・・・遂には目の前に巨大な黒い塊が。
えッ、いったいどうしたの?
この21世紀にいきなりD51がやってくるなんて・・・!?
おまけに後ろには旧型客車も牽引しているではないですか!?
スハ42は僕の目の前に何事もなかったように静かに停まり、
そして行き先表示には ” TO 1966 ” ?
僕はなにかの見えざる力によって背中を押され、
そのジメッとした匂いがする戦前製の客車に乗り込んでしまいました。
僕以外には・・・乗客は果たしているんだろうか・・・
大好きだった木と油の香りが入り混じった空間で、濃いブルウの硬い椅子に腰掛けたところまでは覚えていたのですが、どうやらそのまま気を失ってしまったらしく・・・
どれほどの時間が過ぎたのでしょうか・・・
ガタンという揺れとともに目を覚ますと、
そこは鬱蒼と木々が茂る山深い場所・・・
ここはいったい・・・???
まさか1966年、つまり半世紀前の日本のどこかに連れてこられてしまったのか・・・
列車を降りて外に出てみると、
そこは誰も居ない世界。
仕方がないのでしばらくあたりを歩くことにしてみました。
15分ほどもトボトボと歩いてきたでしょうか・・・
するとなんだか懐かしい空気が漂う小さな集落が目の前に現れました。
どうやら街道沿いの寂れた宿場町のような様相・・・
しかしそれにしては誰一人歩いてもいないなんて・・・不気味です。
ふう~
そろそろ歩き疲れたよ・・・
するとさっきの新橋駅同様に、また誰かに背中を押されて僕の足は勝手にこの2階建ての豪壮な民家の方へ・・・
西洋風のシャンデリアが誂えられた空間には、五月人形。
ここはもしかすると誰かが住んでいそうな気配です。
なのに何かに導かれるように僕は座敷に入っていってしまい・・・
でも、やはりひと気は全く感じられない・・・
一体どうなってんだよ。
するとササッという小さな音が聞こえたような気がして振り返ってみると、
そこには小さなバッタの姿が・・・
やあ、僕をここまで呼んでくれたのは君だったのか。
半世紀前の日本まで連れてきてくれたのは。
でも一体、何のために?
しかもこのバッタは。。。??
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