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今朝は娘を六本木に送っていったのですが、
その帰りにちょっと寄り道・・・
飯倉片町の交差点、老舗イタリアン「キャンティ」の前にE-TYPEを停めて、そのすぐ脇の小道をプチ散歩です。


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住所としては麻布台になるこのあたり・・・
緩やかな坂を下っていくとすぐに瀟洒なマンションが。
この秀和狸穴レジデンス・・・昨今のまがい物ではない”レジデンス”という言葉そのものの雰囲気、いかにも1960年代後半のセレブな空気をあたりに振りまいています。


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さて、更に奥に進むと道はだんだん狭くなってくるのですが、これまた何やらクラシックなアパートメントが・・・

これは和朗フラットという1935年から37年の戦前に5棟が建てられた、ヴィンテージアパート。
上の写真の手前から壱号館、弐号館・・・
そして下の写真の突き当りに見えているのが四号館。
2棟は空襲で焼けてしまったそうなのですが、この狭いエリアに3棟もの実に貴重な近代建築が残されていることになるんですねェ~

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素晴らしいのはこの3つとも未だに現役の賃貸アパートとして存在していること。
どんよりとした空の下でしたが、建築様式としてはなんだかスペイン風・・・
白い壁に特徴的な装飾を施された窓、スパニッシュ・コロニアル様式を意識したのかなって思ってしまいます。


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さて、松の木がアクセントとなって和のテイストも感じるこの弐号館も素敵なのですが、なんといってもこの四号館!

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深い緑、一部はペールグリーンにペイントされた木製のドアや建具を持つ一層華やかなその佇まいは、スペイン、それもアフリカに近いカナリア諸島に浮かぶラスパルマスの旧市街にでもありそうな・・・
(行ったことないのであくまで妄想ですけどネ・・・)


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いかがでした?
飯倉片町交差点近くの小さなスペイン・・・
繁華街、六本木からこんなにも近くに、80年前の美しい共同住宅が現存しているなんて、これはもう奇跡に近いんじゃないかナ。
そしてそれが東京の魅力、奥深さなのかもしれません。
ただ惜しむらくは・・・
面している道があまりに狭すぎて、
前にE-TYPEを停めて写真を撮影することができなかったことでしょうか・・・


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少し調べたところ相場としては月15万程度。
空きはホント少ないとは思いますが、
オトナの店、「キャンティ」から至近距離の、
こんなトコを隠れ家にするってのも、アリなのかもしれませんねェ~