先週の金曜日から大阪へ二泊で出張に行き、さきほど帰ってきました。
久しぶりの大阪・・・
夜は自由になるので、まずは阪急電車に乗って十三へ。
昭和な雰囲気を色濃く残すネオン街が残されているこの十三・・・
僕は過去に何度か訪れ、わざわざここにある東横インに泊まったことさえあったのですが、今回はある目的がありました。
というのも、元々この十三を事前リサーチしていた数年前に出会った、僕が一方的にファンとなっているブログ、大先生の『続・十三のネオン街は、男を磨く”道場”だ』の世界観を実体験するためなのです。
十三で繰り広げられる居酒屋やグランドキャバレーの人々との人間模様を文章のみで綴ったこのブログは、その描写力もさることながらこの街の空気が読み手に直に伝わってくるリアルさがあって、ホント楽しませていただいてるんですよねェ~
不幸な火災も含めてここ数年で変わってきた十三。過去記事も併せてご覧ください。
不幸な火災も含めてここ数年で変わってきた十三。過去記事も併せてご覧ください。
さて、ではさっそくその舞台となっている駅近くのしょんべん横丁へ・・・
3年前の火事で通りの線路側がほぼ全焼してしまったせいで、残念ながら以前訪れたときのような懐かしい猥雑さは随分と薄れてしまっているようです。
あの時入った「十三トリス」や、うらぶれた大衆食堂の姿もいまは無く・・・
ノスタルジックな暖簾が素晴らしかった「十三屋」も様変わり。
ノスタルジックな暖簾が素晴らしかった「十三屋」も様変わり。
で、幸いにも類焼を免れた大衆酒場の「平八」で、まずは腹ごしらえ。
電飾看板のロゴやメニューの文字、店名を白抜きにした濃い藍色の暖簾、入り口に並ぶ提灯・・・
う~ん・・・ここはかろうじて、昭和な世界だァ~
客の出入りが激しく慌しい店内・・・
適当に肴をつまみながら瓶ビールとレモンサワーで準備完了!?
では、懐かしの歓楽街、十三ウォッチングに出発です。
まずはしょんべん横丁の駅を挟んで反対側へ・・・
火事とは無縁だったぶん、まだこちらの波平通りの方がノスタルジックな印象でしょうか。
そして信号を渡って、いよいよ十三のネオン街へ・・・
人通りが少なく、寂れた感じの通りに沿って、まるで残っていること自体が奇跡とでも言えそうな素敵なネオンサインの数々・・・
しかし・・・この街の外れ、淀川に近い方に店を構える「グランドサロン十三」は存在感ありましたねェ~
”JUSO GRAND SALOON”の電飾ロゴのカッコ良さに思わずシビれます!
自転車に乗って帰る初老のお客さんを若いホステスさんがお見送り・・・
ほのぼのとしたイイ光景だよなァ~
さあ、十三・栄町の中心街に戻って引き続きネオンを見物です。
そういえば以前は「ルン・ルン」とか「ニューピンクレディー」なんていう素晴らしいネオンを持つグランドキャバレーもあったけど、いつのまにか無くなってしまったのかしらねェ~
「大統領」を通り過ぎ、次の角を曲がると
グランドキャバレー「ニューサンローラン」とアルサロ「ふうりゅう」が入るレトロな雑居ビルが出現です!
特筆すべきは、このアルサロ「ふうりゅう」・・・
このあまりにもグッとキテしまう素敵なネオンを目の前にしたら、とてもこのまま通り過ぎることなんて出来ないよなァ~
ということで、店の前の呼び込みのオジサンに声をかけ、期待に胸をふくらませて中へ!
アルサロとはアルバイト・サロンの略・・・
グランドキャバレーと同じ意味なのですが、それよりも、少し淫靡で昭和的な香りがなんだか色濃く漂ってきますよネ。
案内されて二階へ上る階段・・・
気泡を入れた透明樹脂!あまりにレトロな手すり(↓)に注目!
中は・・・
もう圧巻のオーバーデコラティブな夢の(?)世界!
宇宙船やUFOを思わせる照明器具にシャンデリア!!
草花を表現したレリーフ・・・
ガランとした店の中では、
数少ないお客さんがホステスさんとステージ上でカラオケを唄い・・・
レトロフューチャーかつ豪勢な内装を見ながら
横に来てくれたホステスさんと飲むビール・・・
BOSSのCMじゃないけど、
なんか・・・沁みる・・・
サウダージ・・・というか寂寥感さえ覚える味。
とても2017年4月末とは思えぬ不思議なタイムスリップ感が僕の体を走り抜けていきます・・・
嗚呼・・・
カラダがまだ元に戻れるうちに、2017年に帰還(?)することにしましょうか?
十三・アルサロ「ふうりゅう」のこの紫色のガラス扉は、
もしかするとこの店が出来た55年前と外界である現在とを隔てる、時空を曲げることのできる魔法の扉なのかもしれませんねェ~
ホステスさんのお見送りを受けて、十三SHOWAナイトを大満喫!
さァ、次はどこへノスタルジックな冒険(?)に行こうかなァ。。。
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