

これは、木の林檎!
箱根寄木細工の第一人者、箱根駅伝のトロフィーも手がけている作家・金指勝悦さんによって生み出された製品です。
実は日曜日の日経新聞に掲載されていたのを読んで、矢も盾もたまらず・・・

箱根寄木細工は、江戸時代末期に箱根の畑中という集落で興った独特の木工工芸技術で、様々な木の持つ色や風合いを組み合わせて幾何学的な模様を創り出す独特の工芸品・・・
その畑中の地に生まれた金指勝悦さんは、大正時代より衰退の一途を辿っていた寄木細工の伝統を受け継ぎ、独自で考案した手法を加えて新たな工芸品として蘇らせている現代の名工です。
その手法とは、”無垢の寄木細工”!
通常の寄木細工は沢山の木片を接着したブロックの表面を薄く削り、木工品の表面に貼っていくのですが、彼のやり方はそのブロックをそのままくり抜いてしまうというもの・・・
なので微妙な曲面や段差など、表現の幅は飛躍的に拡がりました。
しかし加工の手間暇故に量産には向きません。
なのでこれは、もはやアートとでもいえそうな存在感を放っています・・・
では、無垢の寄木だからこその魅力的な造形美を・・・






現代の箱根名産・・・
それは伝統の技術を劇的にアップ、ルいを見ない、
稀代の名工のアイデアと情熱の果実・・・とも云うべき、木の林檎なのでした。。。
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