ここは京都と大阪の中間に位置し、近くには豪邸が並ぶ高級住宅街も擁する街なのですが、所用の途中・・・マイクロバスから見かけたハーフティンバー調の店舗が気になって、用事を済ませた夕刻に訪ねてみると・・・
京阪電車の駅から続く細い商店街に面したその店は、
珈琲専門店「KAMON」。
その余りに洒落た外観につられて・・・思わず入ってしまいました!
で、中は・・・
これまた重厚な雰囲気・・・
細長い店内はカウンターのみなのですが、その銅板に被われたカウンターは波打って、実に美しいカーブを描いています。
おまけにそれと対応するかのように、天井も弧を描いて各々の半円部分には古い置き時計が!
そして二基のシャンデリアには、薔薇・・・
いやァ~
想像だにしなかった、アールヌーボー的な空間です。
しかも・・・カウンターに備えられた椅子は、開店当時からの姿を保つ素晴らしいデザインの特注品!
まさか、この香里園で「オリエント時計台」だけでも驚愕モノだったのに、他にもこんな店に出会えるとは・・・!!
ちょっとコーフン気味になって、ブレンド珈琲をいただきます。
御主人のお話では、開店して48年になるそうなのですが、古き良き昭和の時代のノスタルジックで且つ他にはない内外装を有する喫茶店が2軒もあるとは・・・
香里園、恐るべしですよねェ~
横浜まで帰らなくてはいけないので早々に失礼したのですが、外に出てみると暗くなった商店街は増々その魅力を放ち・・・
恐ろしいことに素朴な銭湯や、
こんな赤提灯が郷愁を誘う横丁までパックリ口を開いて僕の行く手を遮り・・・
嗚呼・・・一、二杯くらいだったら・・・
そんな誘惑をなんとか断ち切って、やっとの思いで京都駅に到着したのでした。。。
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