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さて、8日間に渡る極寒の地であるピョンチャン出張から帰ってくると、自宅には海外からの荷物が届いていました。

それは、テクノモデル製の1/18 アストンマーチン DP214 !

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立派な台座に鎮座している、美しいグリーンメタリックにペイントされたゼッケン18番は、1964年のルマン出場車です。

1953年にスタートした、製造メーカーによって争われる World Sportscar Championship、「世界スポーツカー選手権」が1962年より「国際マニュファクチャラーズ選手権」となり、量産GTカーをベースとしたクルマで争われるようになると、打倒フェラーリ250GTOを目指してフォードはコブラを、ジャガーはE-TYPEライトウエイトを投入したのですが、アストンマーチンワークスはDB4GT/Zagatoを大幅に改造し、満を持して送り出したのがDP212、そしてこのDP214/215でした。


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Divelopment Project の頭文字をとって”DP”を冠されたこの一連の美しいレーシングマシンは、まずは 4リッターエンジンのDP212が1962年のルマンに参戦。
G.ヒル/R.ギンザーのドライブで序盤はフェラーリ勢を上回るパフォーマンスを示したもののリタイア。
翌1963年には本格的に打倒フェラーリを目指して、テールスポイラーを備えるなど空力的にデザインを美しく進化させた3.7リッターのDP214 2台と4リッターのDP215 をエントリー。
DP215はルマンで初めて時速300kmの壁を破り、これはルマンに於けるフロントエンジンの最高速度記録として今も残るものです。
しかしレース本番ではまたもや耐久性に問題が生じ、全車リタイア・・・

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この1963年シーズンを以てワークス活動を終えたアストンマーチンはそれぞれのマシンをプライベーターに売却したのですが、Peter Sutcliffe と Mike Salmon のコンビで1964年のルマンに再度挑戦したDP214が、このモデルカーのモチーフとなっています。

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その1964年ルマン・・・
スタートして最初のラップはトップ10内に居たものの・・・
その後はジリジリと順位を下げ、ピットストップを繰り返した挙句に日曜の朝には結局リタイア・・・
ルマンを含むスポーツカーの世界タイトル奪回を目論んだアストンマーチンの Divelopment Project は、ここに終焉を迎えることになったのです。

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もはや、フロントエンジンではルマンの上位にたどり着くことは難しい・・・
そんな歴史の変わり目に、ついていくことが出来なかった時代遅れの徒花・・・しかし飛び切りエレガントで高性能なレーシングマシン・・・

それがアストンマーチン DP214 でした。


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決して超細密・・・というわけではないのですが、モデル化されることの少ないDP214の姿を、このテクノ製レジンモデルは実に上手く表現しているんじゃないかと僕は思うのですがいかがでしょう・・・?

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正面、横、斜め、上から・・・
いくら眺めていても飽きないのは、このアストンが僕の好きなクルマの五指に常に入る存在だからかな。

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ちなみに下の二枚の写真は1963年のルマン。
ゼッケン18番はDP214じゃなくて215なんです。
外観が一緒なんでホント間違えちゃいますよネ・・・

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1960年代の、最も美しいフロントエンジンレーシングカーの1台であるアストンマーチン DP214・・・

その1/18 のモデルカーは、過酷な出張に対する自分へのご褒美です。
いやァ~
だから眺めているだけで癒されるんだよなァ。。。