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さて、修善寺温泉「新井旅館」には到着したものの、チェックインまでにはまだ2時間もある・・・ということで、温泉街をブラついてみることにしました。

伊豆の小京都とも言われている修善寺温泉は、桂川(通称で、本来は修善寺川)の両岸に昔懐かしい旅館や土産物屋、神社仏閣が並ぶノスタルジックな光景を今に残します。

赤い欄干を持つ橋から望む街の中心には、弘法大師伝説縁の独鈷の湯。
その後ろに見える木造三階建の旅館は、かつての「仲田屋旅館」・・・
現在はリフォームされて「湯の宿 花小道」として営業をしています。

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こちらがその玄関側・・・
今でこそブラックを基本色にして現代風になってしまっていますが、かつて「仲田屋旅館」だった頃は、池に赤い欄干の橋がかかる中庭のある実に魅力的な意匠を持つ宿でした。
倒産したあとは地元修善寺温泉のホテルが買い取って、莫大な費用をかけて修復・営業再開したらしいのですが、貴重な木造建築・・・残してくれたことに、頭が下がりますよね。

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実はこの「仲田屋旅館」・・・ずいぶん昔に家族旅行で行く計画もしていたんですが、結局は果たせぬままになってしまいました。
今は・・・内装とか客室とか、いったいどうなっているんでしょうねェ~

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しばしそんなコトを思い出しながら、桂川沿いの風情ある小路を歩いていくと、一本だけ咲き誇っている桜の樹の向こうにいかにも昔ながらの温泉場らしい赤い橋・・・

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その橋のすぐ隣は「新井旅館」です。

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で、昼飯もまだだったので、対岸の眺めのいい茶屋に入ってまずは生ビール!
清流、桜、伝統的旅館建築を目の前にして飲むビールはもう最高です!!

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伊豆牛ピリ辛蕎麦を食べていると・・・
着物姿の女子達も入ってきてもう雰囲気満点!?

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ところで、この修善寺温泉は規模としては小さいものの、「新井旅館」やさきほど御紹介した「花小道」のような旧き良き建物を維持している温泉旅館が全部で4軒も残っているんですが、そのうちのひとつが中心地よりも下流にあるこの「菊屋旅館」。
新井旅館によく似た尖塔を持つ、こちらもナカナカ魅力的な外観です。

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神社仏閣もコンパクトにまとまっているこの修善寺温泉・・・日枝神社の桜も見事!

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やってなかったけど射的場や土産物屋もノスタルジックなココロ動かされる姿・・・

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4つ目の昔ながらの温泉旅館・・・あまりにも高級な宿なのでそうカテゴライズしていいのかどうか分かりませんが、それがかの有名な「あさば」・・・
まるで寺社に備わるような木彫を施した山門がサスガ!
いかにも敷居が高そうですよねェ~

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もちろん修善寺といえば、その名の由来となった修禅寺を忘れるわけにはいきません。独鈷の湯の前の石段を登っていくと、歴史を感じさせる本堂・・・
当然先程の日枝神社でもここでも、御参りは欠かしませんでしたョ!

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こちらもなかなか雰囲気のある指月殿・・・
この修善寺で暗殺された源頼家の冥福を祈って母の北条政子が寄進したとされる伊豆最古の木造建築物です。
あまりにもひっそりと静かに佇んでいる姿は、悲しい歴史の為せる業なのでしょうか・・・

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さいごに、ある意味最も僕の印象に残ったのは・・・
狭い一方通行の道に面したこの店でした。
この辺り・・・中伊豆地方は椎茸の産地として有名なんですが、まさか椎茸の専門店があるとは・・・!!

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この「こめや」は優に築百年はたっているであろうと思われる店舗で、乾燥しいたけだけを商っているんですが、店名を焼入れした木箱やRのついたディスプレイケースなど、まるで時が止まったような造り・・・

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よくぞ昔のままの姿で残っていたよなァ~
ちょっと感動してしまったので、思わず肉厚の干し椎茸を御土産に買っちゃいましたョ!

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いかがでした?
高い建物もあまり見当たらない、
昔ながらの風景を旅人に見せてくれる小さな温泉街・・・
”小京都”って言われているのも、
なんだか頷けるハナシですよネ。。。