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いまから50年前のきょう4月7日は、不世出の天才ドライバー、ジム・クラークがこの世を去った日でした。

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1968年4月7日、小雨混じりのドイツ・ホッケンハイム・・・

その年の1月に行われた南アフリカGPで、ナショナルカラーのロータス49を駆ってF1最多勝利記録となる25勝目をあげたクラークは、第2戦のスペインGPまでのインターバルに行われたヨーロッパF2選手権第2戦に出場。ゴールドリーフカラーにペイントされたロータス48のコックピットに収まり、チェッカーフラッグを目指したのですが・・・

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彼を待ち受けていた運命は、クラッシュ・・・そして死。

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ロータス48は森のなかで突然コントロールを失い木に激突。
車外に投げ出されたクラークは、頭と首の骨を折って即死状態だったと言われています・・・享年32才。



ジム・クラークは、フォーミュラーカーではロータス、またキャリアの初期に参加したスポーツ/レーシングカーレースに於いてもロータスをはじめアストンやジャガーなどの英国車にしか乗らなかった生粋の”英国的”ドライバーでした。
スコットランド出身の朴訥な人柄、しかしひとたびステアリングを握れば、天性の能力を発揮・・・
72回のF1グランプリに出場して25勝を挙げているのですが、2位は一度しかなかったという事実が示すように、基本的にはポール・トゥー・フィニッシュ、優勝かリタイヤか、というスタイルでした。
1960年代に於けるその無類の強さから、いつしか人々は彼を”フライング・スコット”と崇めるように・・・

当然僕のような英国車好きの人間にとっては
もはや神格化された存在でもあります。
なので、クラークの没後半世紀の日を迎えるにあたっては、
僕なりのレクイエム・・・弔意を示すべく、クラークが事故死した時のラストマシンを造ってみることにしました。

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1/43 で再現した、ロータス48とジム・クラークです。

ほとんどモデル化されることのないロータス48なのですが、これは30年くらい前にたまたま買っておいたフランス・テナリブ社製のキットを今回完成させたもの。
フィギュアは以前から所有していたオーメン社製のものです。

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このキット・・・
テナリブというメーカーは、当時としては魅力的なレア車種をカッコよく製品化していたのですが、いかんせんクオリティは相当ヤバいんですよねェ~
模型というよりは3次元のイラスト⁉
ホワイトメタル製のパーツは出来が悪くて磨いても光らず、サスペンション部分は最初から折れているし、ボディ本体はレジンなんですがその質が悪いため割れる可能性があって修整もままなりません。
しかも前輪なんて左右を一本のシャフトで通しちゃうような信じられないパーツ構成なんですョ!
で、実は当時製作に着手したのですが、赤/白の塗り分けが上手く行かずに失敗して放置状態だったものを、今回再度チャレンジすることに。
オマケにキット自体はグラハム・ヒルがクリスタル・パレスを走った時のロータス48をモデル化しているため、クラーク仕様にするにはロールバーなどいくつかのパーツを自作する必要も・・・
シンナー風呂で20年以上も経過した塗料を溶かすことから始まり、半分死んでるデカールを貼り終え、筆塗りでゴールドの部分を修整して完成させるまで約一ヶ月・・・
僕自身の視力も悪化していたのでこの小さな出来悪キットを組み立てたあとは、もうヘトヘトでした・・・

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でもなんか、それなりにカッコよく出来たよなァ~??
なんてちょっと自己満足・・・



さあ、では1/43で再現したジム・クラークのラストマシン、ホッケンハイムでのロータス48の姿を、当時の実際の写真と一緒に・・・

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”フライング・スコット”  死して50年・・・
でも僕のガレージでは永遠に・・・ということで、今宵は彼を偲んで献杯です!
もっとも、グランプリ・サーカスという華やかな世界にいても全く浮つくコトのなかったジム・クラーク、ほとんど酒は飲まなかったらしいんですけどネ。。。。