1960年代半ばのモノと思しきレスレストンのカタログ・・・
そこには魅力的なクルマ関係の商品とともに、グレアム・ヒル、ジム・クラーク、ジャッキー・スチュワート、ジョン・サーティース、ロレンツォ・バンディー二などのスタートライヴァーたちの姿が・・・
英国車党にとっては、かつてロンドンに店を構えていたカーショップであるレスレストンの製品は、もはや神格化されていると言っても過言ではない存在となっていますが、元々はレーシングドライヴァーが始めた小さな店がそのルーツでした。
英国はノッティンガムシャーで生まれたレスレストン(Les Leston)は、驚くべきことに当初はジャズバンドのドラマーとして過ごしていましたが、第2次大戦後は父親とともに航空機関係のアクセサリーを扱う仕事を始めます。
そして1950年代よりモーターレーシングに目覚めてジャガーSS100やクーパーなどで参戦。F1では1956年にコンノートでイタリアGPに(これはもしかしたら出場拒否されたアーチー・スコットブラウンの代役⁉)、翌年1957年にBRMで英国GPに出走しているのですがともにリタイヤという成績でした。
その後クラッシュで重傷を負ったことも原因でレーサーを辞めたあとに自動車関係のアクセサリー製造・販売に転じて成功したわけですが、名だたるチャンピオンドライヴァーを広告に登場させているのも、現役当時のコネクションや影響力がきっと大きかったのかもしれませんねェ~
『おい、ヒル、こんどパンフつくるから出てくれよ!頼むよ~』
みたいに・・・
ところでそのパンフレットの最初の見開きに掲載されているのが、
レスレストンの主力商品?であるステアリング、LES LESTON GRANDPRIX!
で、ひょんなことからこのステアリングが僕のガレージにやってきました!
おそらくは、フェラーリのグランドツアラーに装着されたカタログの写真と同じ、15インチ径のウッドリムのタイプです。
鈍い光を放つアルミスポーク・・・
クラシックかつエレガントな、いかにも古き良き英国モータースポーツシーンを連想させてくれる存在感・・・
実に、イイですねェ~
真俯瞰でみた表と裏・・・
LLの刻印もクリアですし、ウッドリムの状態もとても綺麗で、半世紀以上時を経てきた消耗パーツであるステアリングとしては相当良い状態です。
いろんな角度から眺めて・・・
でもいつまでも飽きないんだよなァ~
ところで・・・いったい何のために手に入れたのかって?
いや、特に目的はないんですよねェ・・・
別にE-TYPEに取り付けるわけでもないし。
まァ強いていえばガレージの飾り?みたいなモンなんですが、
コイツを片手で握って、眺めて・・・
両手でホールドしてステアリングを切る仕草をしてみて・・・
強く握ったり緩めたり、そんなことして楽しみながら
以前骨折した左手のリハビリにもなるし、
衰えつつある自分のカラダを少しでも動かすことで、
老化防止にも役立ちそうです!?
なんといっても、
クルマ好きの道楽爺にとっては、
”握りしめる”
ということに関しては、コレに勝るモノはありませんからねェ。。。
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