40代の頃まではあんなに来ていたこの街も、いまでは月に一度も行かないくらいにご無沙汰だったのですが、時間に余裕があったので、まずはこの場所へ・・・
ABC・・・青山ブックセンターです。
よく六本木に出かけていた頃は、朝まで営業しているこの本屋さんは重宝したものでした。
もちろん待ち合わせに使ったことも数知れず・・・
そしてなによりも、カルチャーという側面を書店に持ち込み、六本木らしいアートにまつわる書籍の豊富さは群を抜いていたように感じました。
『EGOISTE』もこの店で何度も見つけて買ったっけ・・・
そんな思い出深いABC,青山ブックセンターも今月の25日で閉店・・・
変遷著しい六本木、時の流れの残酷さを思わず感じてしまいます。
そんな慣れ親しんだ本屋さんとの最後のお別れ・・・
ということで中へ。
最後の記念になにか一冊・・・
と思って買い求めたのは、
『東京ノスタルジック百景』という本でした。
数年後、六本木の文化の不夜城だったこの青山ブックセンターがあった風景も、
きっとノスタルジックな過去形の景色になっているんだろうなァ・・・
ということで、今夜は六本木ノスタルジックツアーと洒落込みましょうか・・・
で、今宵のレストランは、
交差点近くにある「ジリオーラ」。
六本木には珍しい路面店のトラットリアは昔から僕のお気に入りです。
この佇まいでもう二十年以上・・・
六本木ではもはや最古のイタリアン・レストランなんじゃないでしょうか!?
昔と変わらずキッチンの前を通って奥のテーブル席へ・・・
まずはモレッティ!
メニューの表紙も変わらないですねェ~
いつものように本日のオススメの素材を見せていただいて・・・
前菜はモッツァレラのカプレーぜ・・・
これがのっけから超ウマい・・・!
そしてソーセージ、
アラビアータ・・・
最後は豚肉のバルサミコソース、言わばイタリア風黒酢酢豚!?
こちらも絶品で大満足でしたョ・・・
さあ、お腹もいっぱいになったところで、六本木のノスタルジックな欠片を拾いに・・・
瀬里奈の前にあったスクエアビル跡地はホテルになっていたのですが、
表通りに出たところにそびえるロアビルも取り壊しが決まったんですよネ・・・
大学時代にこのビルの最上階にあったディスコ「ボビーマギー」に行ったことや、
社会人になってその下にあった「プレイボーイクラブ」に連れていってもらったこと・・・
色んな記憶が甦ってくるのは酔いのせいばかりではなさそうです・・・
実に1970年代チックな”ロア”のロゴが素敵ですよネ・・・
ロアビルと道を挟んで反対の場所にあるフォーラムは、なんだか少し寂れてしまっているようでした。
かつては黒豹のオブジェがいくつも置かれていた地下の部分にある広場にはなにもなく実に殺風景・・・
かろうじて壁に残る装飾物にその名残をとどめる程度・・・
それにひきかえ「ル・ガラージュ」の入っているアクシスビルは賑わってましたねェ~
その近くのフェラーリ・ビルと対岸のアウディ・・・
この近辺は六本木のクルマ好き必見のゾーンになっているようです。
飯倉片町の交差点を渡ると、昔と変わらぬキャンティの先にはなんとも懐かしげな看板・・・
ジャッキー吉川かァ~
このあたりになってくると、
東京タワーも存在感を増してきて、
まるで東京の象徴は俺だといわんばかりの輝きを放っていたのでした。。。
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