駅工事でとても不便になっているためここへ来るのは極力避けてはいたのですが、案の定東横線を降りてウロウロしていると目指す出口とは別のところに来てしまいました。
でもせっかくなので、ちょっと昔懐かしい光景が残るマークシティの付近をブラブラと・・・
で、約束の時刻まではまだ余裕があるので珈琲でも飲むことにしました。
やってきたのは、109のすぐ近く。
パチンコ屋と吉野家に挟まれた喫茶店、その名も「パリ」!
赤い薔薇が描かれたキュートな看板が素敵なこの店は、
スクランブル交差点からものの1分で行くことの出来るパリなんですョ!!
ここだけが、まるでエアポケットのように時代に取り残された佇まい・・・
周囲を埋め尽くすギラギラの原色看板だらけな中にあっては、
気品すら感じさせる外観です。
中に入ってみると、そこは2018年の渋谷とはとても思えぬ、まるで別世界・・・
格天井にシャンデリア、
ウッドを基調とした内装、くすんだ赤に座面が統一された年季モノの椅子、
テーブルやカウンターにところどころ置かれた小さな赤い薔薇・・・
元々はブティックだったこの店が、このような小ぶりでリリカルな喫茶店になったのはもう40年以上も前のことなんだそうですが、JUN&ROPEやPARCOが全盛だった時代から変わらぬ姿のまま、きっとこの地で周囲の変貌を眺めつつ静かに時を過ごしてきたんだろうなァ~
そんな店には、カップル、女性二人連れ、男独り・・・次から次へと様々な客がやってきます。
で、少し暑かったので僕は冷たいウインナーコーヒーをオーダーしたのですが、
制服を着た清楚な女の子が運んできたそれには、
なんと白い薔薇が咲いていました!
生クリームで出来た、大輪?の薔薇の花・・・
もう触ることすら惜しくなってしまいます・・・
でも子供の頃から大の生クリーム好きとしては、眺めているばかりではいられないのでさっそくペロッと・・・
思わぬ場面で出会った薔薇の花・・・
そう、
渋谷・喫茶「パリ」・・・
それは、ネオンだらけの騒々しい歓楽街の谷間に美しく咲き続けてきた、
一輪の薔薇のような存在なのでした。。。
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