昨日は梅雨の合間の好天でしたが、それを利用して奥多摩へ行ってきました。
JR青梅線 御岳駅で降り、バスで滝本駅へ。
そこからはケーブルカーで急な斜面を400m登ります。
麓の滝本駅が標高400mなので頂上の御岳山駅は800m!
そこから山の中の遊歩道を歩くこと10分程度・・・
武蔵御岳神社に遣える御師たちが住む天空の集落に到着です。
ここを訪れた目的は、
その中でも最も古い遺構が残る宿坊である「東馬場」。
圧巻の茅葺屋根が維持されている大きな館は江戸時代末期の1886年に建てられたもの。
なんでも当時この家に嫁いできた花嫁の心中を思い、彼女の実家と同じ間取りでつくられたものなんだそうです・・・
同じ奥多摩の数馬に残る兜造り民家との類似性も見られますが、
養蚕を前提にはしていないため明り取り的なものは見当たりません。
この「東馬場」、コロナ禍の影響で現在宿泊は出来ませんが、
茶処として軽食はいただけるのでさっそく中へ・・・
江戸時代のそのままに残る空間・・・
高い天井、豪壮な造りの中に陰影を醸し出す繊細な組子細工、
そして宿坊らしく座敷の奥には厳かな雰囲気の祈祷のための祭壇が!
ところで、
驚いたのはこの江戸時代から変わらぬ厠!
松の飾り窓なんて、実に粋ですよねェ~
真ん中に白狐さん?いるし・・・
餅の入ったお清め汁をいただいて大満足!
珍しくビールを飲まなかったのは、
この後の過酷な(?)行程をなんとなく予見していたからでしょうか?
(そもそもメニューになかったかも・・・で、それは実に正解なコトなんですが!)
東京 青梅 御岳山・「東馬場」。
ここは、ほぼ134年前のままの場所で食事が出来るという、現在の世の中にあっては奇跡に近い体験が出来る宿坊でした。
そんな宿に普通に泊まれる平穏な日々が早く戻って来るようにと願うべく、
美しい茅葺き民家を後にした僕の脚は、自然と武蔵御岳神社に向かったのでしたが。。。
茅葺きがいいですね。美しい切断面!
2年ほどかけて屋根の葺き替えを行ったばかりなんです。
他にも2軒ほど茅葺きの建物はありましたが、
この東馬場が群を抜いて素晴らしかったんですよねェ。。。
きっと綺麗な娘さんだったんでしょうね。
134年前の建物で食事ができる奇跡。
泊まれたらなおいいですね。
囲炉裏を囲んで日本酒に舌鼓なんて~
ofc 様
あ、今の若女将も相当美人さんでした〜〜
江戸期の建物をあまり変えることなく
21世紀の現代まで使い続ける…
とても貴重な宿だと思いました!
『 御岳神社に向かったのですが・・・』という最後の一行が気になります。
みたけ・・にあいませんでした?(笑)
夢似 様
はい、この後コロナ自粛で自分がいかに運動会不足だったかを思い知らされることに…
でもキレイな空気が流れているのが見えるかのような御岳山界隈はとても素晴らしかったです〜〜
数馬の集落と似ていますね。
タケ 様
数馬と建築様式は似てる部分がありました。
あとは急斜面な高地、軽トラしか入れないという地理的な要因か、コンクリの大きな建物がないんですよね〜〜
だから尚更浮世離れしたタイムスリップ感があったんだと思います。。。