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毎週月曜日には鰻を・・・
と決めたワケではありませんが、
今日は先週に続き、仕事を早めに切り上げて銀座線に乗って溜池山王へ。
地上に出て5分ほどで日枝神社の裏側に到着です。

そこには都心とは思えない緑・・・

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その新緑が最も濃くなる場所には、杉皮葺きと思しき立派な門が・・・

ここが、前々から行ってみたかった鰻懐石「山の茶屋」!
僕が思うに、恐らくは都内では色んな意味で一番贅沢な鰻屋です・・・


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さっそく大きな提灯を横目に門をくぐり、鬱蒼とした木立の中を登ると、
長い年月を経てきたことがひと目で分かる外連味のない数寄屋建築・・・
日が傾きかけて来たため暗くなった辺りに、建物からもれる温かみを感じさせる柔らかな光・・・
もう一瞬で別世界に迷い込んだような錯覚を覚えてしまいます。

ここはホントに、2019年の東京!?



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いかにも茶屋・・・といった風情の引き戸を開けて、
来訪の意を告げ、部屋に案内してもらったのですが、

大正11年に建てられ、戦火を逃れた貴重な日本建築が醸し出す薫りは、
初めてなのになんだか妙に懐かしさを呼び起こします・・・

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二階に上がる階段も、なにやら歴史を感じさせ・・・


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しかし飾られている能面はちょっと怖いよなァ~

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で、通されたのは、庭がよく見える素敵な角部屋でした。
97年間の年月を刻んできた貴重な空間・・・

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そんな座敷で寛ぎながら、まずはキリンラガーを・・・

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先付けに続いて肝焼き、お造り・・・

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器も楽しみながら、鰻が出てくるまでに既に美食を堪能です!

ところでこの「山の茶屋」、その名前の由来は政治家とか文筆家が命名したとばかり思っていたんですが、ホントにもともとはお茶屋さんだったんだそうで・・・
そういえば赤坂の地は、花柳界で有名でしたよネ。

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さあ、そしていよいよ鰻が・・・!

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柔らかくてタレもちょうどいい塩梅で、
もう最高なんですが、
御櫃に入ったご飯も超美味かった~

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あたりが群青色に染まる頃、デザートをいただいたのですが、
このロケーションでの洗練された鰻懐石とビール…実に贅沢で、ココロ動かされるひと時でした!

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「山の茶屋」を後にして、まだ少し明るかったので
座敷から眺めることの出来た山王稲荷神社の参道を
食後の運動とばかりに登ってみたのですが、

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ひと気のない境内は雨上がりのせいか重い空気に支配され・・・


そして奥まで進むと、
びっしりと鳥居が並んだ階段が!

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それを降りきると、見慣れた山王下交差点の夜景・・・

日枝神社裏の茂みに佇む「山の茶屋」の山門をくぐって、
山王稲荷神社の階段を下ってくるまでの数時間・・・

それはまるで、戦前の東京にワープしたかのような経験でした。
なんだか狸にでも化かされたみたいな・・・

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そういえば「山の茶屋」の庭にはよく狸が来るって仲居さんから聞いたけど、
もしかすると余りにもDEEPなタイムスリップ感も、この歴史ある鰻屋の魅力なのかもしれませんねェ。。。