ダグ・ナイの名著「Powered by JAGUAR」・・・
これは随分と昔に出版された、ウチのE-TYPEと同じ直6DOHCのジャガーXKエンジンを積んだ
トージェイロやHWM、リスターなどのレーシングスポーツカーについて記された書籍です。
僕にとってはバイブルのような存在で、その表紙に使われたこの写真・・・
1958年5月にシルバーストーンで行われたデイリー・エクスプレスがスポンサーの
ブリティッシュGPスポーツカーレース・・・そのスタートを待つ2台のリスタージャガーの姿に、
瞬時にに虜になってしまったのでした。
レースの結果は、半月前にエースのアーチー・スコット・ブラウンの事故死という悲劇があったばかりのワークスリスターを勇気づけるべく、スターリング・モスの駆るゼッケン29番が優勝!
ところでこのリスタージャガー・・・
これほど世の中で多種多様な素晴らしいモデルカーが商品化されているにもかかわらず、
過去にはキットがいくつか発売されたのみで優れた完成品などは皆無でした。
しかし、今回やっとMatrix Scale Modelsから決定版とでも言うべき製品が遂にリリース!
もちろん日本未発売のモノなんですョ!!
やはり最新のレジン製モデルカーだけあって、とても満足できるプロポーション。
もちろんモスがドライヴしたゼッケン29のマシンを再現しているんですが、
当時の写真と見比べれば分かるように、
不要な3本爪スピンナーがついていたり、ウインドゥスクリーンが立ちすぎだったり、
サイドウインドウが右肩下がりになっていたり、
バックミラーが大きかったり、スペアタイヤカバーが付けられてしまったり、
牽引フックの形状が違っていたり、助手席背後の開口部カバーがペイントされてなかったり、
なーんていう細かい点を除けば、リスタージャガーにはウルさい僕としてもギリギリ合格点かナ!?
なに?重箱の隅をツツくんじゃないって??
まあこの性格だからキット作る時も考証だけで疲れちゃうんですけどネ・・・
(あ、ここ一応ダジャレになってます・・・)
さて、このブログにも何度か登場していますが、
僕はこの全く同じゼッケン29番のリスタージャガーを約30年前に英国製のメタルキットを大改造して仕上げているんですよねェ~
次の画像の上が今回のMatrix製、下がその昔ウエスタンモデルのキットを悪戦苦闘の末にカタチにしたものです。
もしかして俺が仕上げたヤツの方がカッコいいかァ~???
なにしろ開口部も全部リアルに開いてるし・・・
ちなみにそのウエスタンモデルのリスタージャガーはそのまま作る(↓)とこんな感じ・・・
なんかコレ、悪い冗談みたいなプロポーションですよネ!?
なのでここまで(↓)漕ぎ着けるのは結構大変だったんですョ・・・
もう当時は冒頭にご紹介した「Powered by JAGUAR」を片時も離さず・・・って感じで。
では約30年の開きがある、60年前に活躍した美しさと力強さを兼ね備える英国スポーツ/レーシングカーの傑作、リスタージャガーの2つのモデルカーを見比べてみましょうか~
サスガに仕上げについては Matrix 製に軍配かなァ・・・
いかがです?
でも最後の判定はやっぱりこの人かなァ~
スターリング・モスに決めてもらうしかなさそうですねェ。。。
スゴいですぅ〜
私もきょうは こんなイエロー&グリーン色のを解体しました。(笑)
キットの改造は素晴らしい出来栄えですね。
こちらに一票入れます。
夢似 様
グリーンのボディに黄色いライン…
還暦過ぎの英国車党にはたまらないカラーリングなんですよね〜〜
ヤバい…パイナップル見てコーフンしないようにしなきゃ〜〜
ofc 様
リスタージャガーはこれまでに3台キットを作っているんですが、改造の度合いはコレが一番だったりします。
当時も今も、透明パーツの扱いはヘタなんですけどね〜
歳をとるとこだわりが薄れていくような。
ホント、性格なのか細かい部分に目が行ってしまうんですよねェ~
昔自分が散々調べたこともあるんでしょうが、逆に年取って頑固になってしまったかもしれません・・・
リスタージャガーとアストンDBR-1へのコダワリはこれからも続きそうですョ。。。