小雨降る青山通り,
路上にポツンと停まっているVWビートル、
その背後には紀伊国屋跡地に出来たAoビル・・・
まるで1970年代と21世紀を対比するかのような光景を見せる表参道界隈を
昨日は所要があったので久しぶりに訪れました。
待ち合わせの場所に指定されたのは、
骨董通りの一本裏の路地に面したこの建物、
再開発の進む周辺にポツンと取り残されたような風情です。
その古びたアパルトマンのような建物の脇に位置する階段を登ると、
目的の店はありました。
カフェ レ ジュ グルニエ(Cafe Les Jeux Grnie)・・・
1976年オープンの喫茶店やカフェというよりは、アルファベット表記の Cafe がいかにも似合う店です。さっそく木の扉を開けて中へ、
昨今流行りのカフェでは考えられないくらい、仄暗く濃厚な空間・・・
磨りガラス越しに見えるカウンターが素敵です。
クラフツマンシップ溢れる椅子やテーブルなどの調度品、散りばめられたアンティークやアート作品、そして視線を上げると、天井には幾本もの太い梁が・・・
店内は、1970年代に最先端の街となった表参道~骨董通りエリアに相応しい重厚感を感じる中にもどこか洒落た、文化的ですらある雰囲気を醸し出していました。
きっと当時は(いや今でも)、デザイナーやクリエーターたちが集まってきてたんだろうなァ~
最奥部の窓際のテーブルに座り、路地を行き交う人々を眺めながらまずは一服・・・
オーダーしたカプチーノには、
昔ながらの、まるで葉巻のように太いシナモンスティックが添えられていました。
(ちなみにこの店、煙草もですが葉巻も吸えるようですョ!)
甘さとホロ苦さが入り混じったカプチーノで、しばしのリラックスタイム・・・
そういえばこの辺りには、今はなき嶋田洋書にクルマの本を買いに行くために結構来てたんですよねェ~
インターネットが出現する前までは・・・
その他にもビリケン商会や原宿から移転してきたメイクアップが近くにはあったので、
会社のクルマ好きの間では”黄金の三角地帯”って呼ばれてたんだよなァ~この界隈は。
そんな頃合いなのか、空いていたテーブルには若い女性を中心に次々とお客さんがやってきます・・・
変遷激しい東京・表参道にあって変らず43年の歴史を刻んできた、
カフェ レ ジュ グルニエ・・・
しかしそこは、単にレトロというだけの Cafe ではなく、
間違いなく、今でもとびきりの魅力を放つ存在なのでした。。。
立ち仕事で ランチのあとのコーヒータイムに・・
癒される空間でした・・懐かしいです。
夢似 様
さすが、いらした事があったんですね〜
この辺りは意外に喫茶店が少ないようなので
残ってきたようにも思いますが、
やはり独特の雰囲気が素晴らしいなぁ〜って感じましたョ。。。
メイクアップ、何度か訪れました。
ギブリのキットをモデラーの方に作ってもらいました。
ofc 様
僕がメイクアップに行ってたのはほとんどが原宿にあった頃なんですが、まさか自社ブランドのモデルカーを出し続けるようになるとは思いませんでした〜〜
ギブリはホントお宝ですネ‼️
メイクアップは良く嶋田書店はたまに行きました。私は喫茶店をあまり利用しません、この裏道は通りますが知りませんでした。タバコは少々苦手。
紀伊国屋スーパーと言うと青山3丁目にあった昔のユアーズ・スパーマーケットを思い出
します。当時有名なアメリカンなお店。
近くに雪村いずみさんのピーナッツハウス、床にピーナッツの殻を敷き詰めた喫茶店。
これは妻に聞いたのですが、その昔ニューヨークにも在ったので真似みたいです。それと昔のガールフレンドがママをやっていた青山3丁目から昔の霞町に抜ける途中に在ったクラブ・ミスティー、ここは車好きというか暴走族みたいのが良く店の前にたまっていました。お話で昔の青山をあれこれ思い出しました。
mer 様
昔のこの界隈は今以上に限られた人のための最先端のエリアだったんでしょうね〜
僕は大学生になってから初めて足を踏み入れたので、1970年代末からの光景しか知らないんですが、
それでも十二分に眩しかったですョ。。。
タケ 様
そうなんですよね〜
この裏路地沿いに結構大きな空き地があって、
またこの辺りを再開発するのかなぁ〜って思いました!
東京の街もどんどん画一的に変わっていきそうな感じですネ。。。