炎天下、狭い街をウロウロしているうちに
さすがにお腹が減ってきました。
お盆で休みの店が多い中、「田中屋商店」は開いていました。
ナミダが出そうなほど”昭和”な店内で、
思いっきり醤油味の濃いチャーシュー麺(550円)とアサヒ スーパードライを
注文しました。
夏の日差しと店の雰囲気が、僕を一瞬、1960年代にワープさせます。
店を出て、タバコが切れていたことに気づき、
真壁で一番立派な建物、「鶴屋商店」に入ります。
店内右手の古くて大きな箪笥がタバコのケースになっています。
マイルドセブンをひと箱買ったら
女将さんが冷たいお茶を出してくれました。
ここは大正時代まで「鶴屋呉服店」という呉服屋さんだったそうです。
過疎が進んで、老人ばかりの街になってしまった・・・・
と、嘆いてらっしゃいました。
帰りがけ、「村井醸造」で、真壁の地酒を買って帰りました。
”経済効率”で交通機関が皆無になり、
老人ばかりが残る・・・・
でもその理由で”昭和な”街並みも残る・・・・
今後この街はどうして行くんだろう?
日帰り旅行者の僕には、どうしろこうしろとは言えませんが、
”登録有形文化財”の指定がある建物が数多くみられることが、
この街の志向を表わしていると思います。
真壁は、雛祭りの時期には、街中いたるところに雛人形が展示され、
大いに賑わうそうです。
何も行事のない秋に、
この”昭和”な街並みをヒストリック・カーで埋め尽くす・・・・
そんなイベントをやってみたくなるほど、魅力的な街でした。
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