


絶え間なく流れていく時間・・・・
そんな一瞬一瞬をを記録することができる、
それも小さくて精緻な機械で・・・
機械式クロノグラフの魅力はこれに尽きると思います。
そして”だれよりも速く””どこまでも遠く”
という人類普遍の欲求に対する『挑戦の歴史』がさらにプラスされたら・・・・
この3本のクロノたちは、それを雄弁に物語ってくれています。
「ホイヤー・カレラ」
1950年代のメキシコで繰り広げられた「カレラ・パナメリカーナ」にちなんで、
ホイヤーが発売したクロノグラフです。
”カレラ”はスペイン語で”レース”。
ホイヤー、ブライトリング、レオニダスが共同開発した、
世界初の自動巻きのクロノグラフムーブメントを搭載。
ステンレス・スチール製のブレスがレーシングカーのクールなコックピットを連想させます。
ただ残念なことに、酔っぱらって田園調布駅の階段でコロんだときに、
ブレスの時計ケースとの接合部分が若干伸びてしまいましたが・・・
「ブライトリング・クロノマット 2nd」
1942年、航空用回転計算尺を搭載した、初のパイロットクロノグラフです。
これは2ndモデルになります。ムーブメントはヴィーナス175。
その回転計算尺をなんとか使ってみようと思ったのですが、
使用説明書を読んでもサッパり分かりません。
”子供のころ”からの文系なんで、ヤッパ計算はネ・・・
「ブライトリング・コスモノート 1st 」
1952年に誕生したナビタイマーを”宇宙仕様”に発展させたクロノグラフです。
アメリカ初の有人宇宙飛行を目指した「マーキュリー計画」、
それを担った飛行士スコット・カーペンターが1962年にオーロラ・セヴン号で
宇宙に旅立ったとき、その腕にはこのコスモノートがありました。
昼夜の区別がない宇宙で使うための証しとして、短針は24時間計になっています。
ムーブメントはヴィーナス178。
"円盤の末裔”であるE-TYPEをドライブするとき、
気分は最高に盛り上がります。
実はこれを手に入れた時ヨコシマな考えがありまして・・・
24時間計なので、フツウの時計(12時間計)よりも短針のススミが遅いハズ・・・
女の子と飲みに行って、深夜の終電がなくなりそうなときに、
「いや、まだこんな時間だよ。大丈夫!」
で、実はもうとっくに終電が終わってる・・・・・・
なーんてコトをやってみたかったのですが(もちろんギャグですよ、ギャグ!)、
よくよく考えると、
0時→12時(昼デス)までは確かにそうなのですが、
12時→24時までは逆にフツウの時計より短針が早くススンで見えてしまうという・・・
逆効果ジャン!
ということを、コスモノートが手元に来てから気がつきまして・・・
ちょっと考えれば誰でも分かることなんですが・・・
まっ、そんなチャンスも無いし、ついに老眼で文字盤もよく見えなくなってきたし・・・
メキシコの大地で、大空で、そして宇宙で、
人類の挑戦に同行し、過ぎ去ってゆく『時』を記録にとどめてきた機械式クロノたち・・・
朝、吊革につかまる自分の左腕をふと眺めたときに、
そんな光景をついつい、思い浮かべてしまうのです。
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