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南会津の名もない山里を巡ったあとは
どうしても大内宿に行きたいと思い、紅葉の山道を歩いていると、
運よく通りがかりの車に乗せてもらうことが出来ました。
大内宿に行く旨を話したところ、
連れて行っていただけることになり、
そればかりか飲まず食わずの僕に天ぷら蕎麦を御馳走してくれたり
『塔のへつり』という名所に案内してくれたりしました。
南会津に限らず東北の方々は、
ヒッチハイクで快く乗せてくれたり、絵を描いていると食べ物をくれたり・・・・
とても人情味溢れる人々が多かったように記憶しています。

大内宿は、訪ねた数年前に、江戸時代の遺構をそのまま残す宿場町として
”発見”された集落です。
スケールの大きな街並みは、鄙びた”つげ義春的世界”とはちょっと違うような気がしました。
茅葺屋根が幾つも並んだ様は、宿場を見降ろせる神社に登ってみると迫力さえ感じます。

ところで三十数年後の現在の写真と比べてみると、
ふつうこれだけ時がたてば茅葺屋根はほとんど無くなるのですが、
逆に明らかにトタン屋根が減って茅葺に戻されているのが分かります。
重要伝統的建造物保存地区に指定され、
観光地化すると、
時の流れが逆戻りするように”昔風”に戻るのがオモシロいですよね。

今、この辺りは野岩鉄道の開通で必ずしも”秘境”ではなくなっています。
でも探せばまだまだ”つげ義春的世界”は見付けることが出来るのかもしれませんネ。