通天閣を見たくなり、タクシーを飛ばしました。
阪堺電気軌道の始発、恵比須町駅がある交差点から
通天閣に向けては、懐かしく庶民的な雰囲気の商店街が続いています。
朝食を食べていなかったので
通天閣の真下、
支柱のすぐ隣にあるレトロな喫茶店「ドレミ」に入ります。
サンドウィッチのモーニングを食べていると、
馴染み客のオバちゃん達の会話がなにやらモリ上がっています・・・・
「(亡くなった元阪神/巨人の小林投手)まだ57やったんやてなァ~」
「気の毒になァ~」
「小沢が死んだらエエねん!」
大阪のオバちゃん達の話、オモシロすぎます・・・・
通天閣の天王寺側はハデでケバケバしくてデコラティブな世界
これはこれで”This is Osaka”って感じ・・・・
そのまま進み、ジャンジャン横町に入ると朝から酒盛りする男達・・・・
”街の香り”もなんだか濃~くなってきました。
まさしく昭和から時が止まったような「動物園前商店街」・・・
「オーエス劇場」・・・・「新開筋商店街」・・・・
どんどん”昭和”へ、どんどん”DEEP”に、
自分の一歩一歩が違う世界へタイムスリップしていくように感じます。
気のせいか、僕に向けられる視線も『ヨソモノ』・・・って感じでちょっとドキッ・・・
そしてついにアーケードの外には”別世界”が・・・・
「飛田遊郭」は、いままでの風景とは”異次元”の存在・・・・
商店街を歩くほどにMAXに達しつつあった生活臭が
突然ゼロにリセットされ、明るいのにアンダーグラウンドな、別の緊張感が走ります。
写真を撮るとヤバいらしい・・・・ってことはなんとなく聞いていたのですが、
11時前だし平気だろう・・と思ってデジカメを構えると、
「カメラ撮ったらアカンよォ~」
突然オバちゃんの声が・・・・・
まさか・・こんな時間に開いてる店があるなんて・・・・
見まわすと意外に開いてる店は何軒もあり、
「お仕事?ちょっとサボッていかへん?」などと声を掛けられます。
それでも気に入った遊郭建築があったので素早く撮影・・・
そして今日の目的だった大阪を代表する遊郭建築である、
「鯛よし百番」に到着。
現在は和食割烹として営業しているので、
夜に来たかったのですが、電話をしても予約ができず、
こうして昼前に見学・・・
さすがにリッパな造りをしています。
しかし営業時間前・・・・というよりは、
休業中の雰囲気に感じられたのは何故なんだろう・・・・
懐かしくて、濃厚で、怪しくて、危険で、DEEPで・・・・
なんだか毒気にあたりすぎてクラクラしてきました・・・
”そんな世界”から脱出してみると、
阪堺電気軌道の南霞駅・・・・
たったひと駅分で、
こんなに刺激的なのか・・・・
まさしく”新世界”体験を堪能した気分でした・・
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