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茅葺屋根の点在する山里を
煙を吐きながらゆっくりと走る小さな蒸気機関車・・・・
日本人の誰もが郷愁を感じるような
この典型的な風景が
岐阜県東部 恵那ー明知を結ぶ国鉄明知線には、僕が中学生の頃までまだ残っていました。

昭和48年に引退するまでC12が働いていたこのローカル線は
当時のSLファンの間でもさして話題にならず、
近くの中央西線のD51に比べて忘れられた存在になっていましたが、
僕は小柄なC12が牽引する短い貨物列車が
鄙びた終着駅、明知までの平凡な農村風景の中を縫って走るこの路線が大好きだったので、
春休みや夏休みを使って何度か足を運んだものでした。

始発駅の恵那から乗ったディーゼル列車を
途中の東野駅や阿木駅で降りて歩き、茅葺屋根を持つ家を線路沿いに見つけては
ひたすらC12を待つ・・・・
だから撮った写真のほとんどは
この小さな機関車が
より小さくなるような、民家を中心に入れた遠目からのものがほとんどです。

終着の、DISCOVER JAPANのスタンプ台が置かれた明知駅、
そして温もりを感じる集落を煙を上げながら通過していく貨物列車・・・・

いま写真をあらためて見ると
なんだか幸せそうだった頃の日本・・・・って感じ、しませんか?