箱根を疾走する、ダークな色合いの
MGミジェットとトライアンフ・スピットファイアが表紙のこの雑誌は、
僕のクルマ趣味に大きな影響を与えた一冊です・・・・
英国車に漠然と興味をもっていた僕が、たまたま神保町の古本屋でこれを手にしてから、
”全てがはじまった”と云っても過言ではありません・・・
英国車における”永遠のライバル”、
ミジェットとスピットファイアのインプレッション記事を読みなおすたびに、
憧れを現実にしたいという欲求が高まり、
ターゲットは対米輸出用の黒い5マイルバンパーが付く前のタイプに絞られました。
そして、もちろん両者のカタログも入手・・・・
1970年代初頭のMGミジェットは1275ccエンジン、
対米輸出対策で以前よりパワーダウンをしていましたが、
そのイメージを少しでも挽回したいのか
カタログではドラッグレース場が舞台です。
しかし金髪のオネエさんは・・・イマひとつ・・・・
もう一冊の簡易版の方では、
なんと、フロントウインドウまわりがマットブラックに塗装されていて
ちょっと??ですねェ~
対するスピットファイアは
当時すでに1500ccエンジンを搭載していましたが、
パワー的にはミジェットと同レベルかそれ以下という評価をされていました。
しかしカタログは、
海辺のカップルをモチーフにした素晴らしい出来で、
特に、映画「男と女」のドーヴィルでのワンシーンを思わせるような、
白いスピットで砂浜にたくさんの曲線を描いていく表現は、美しいのひと言です。
人物にあえてフォーカスをあてずに、スピットファイアがもたらす海辺での優雅な時間・・・
という価値を伝えることに徹したこのカタログ・・・・
これだけはスピットファイアの”圧勝”ですねェ~
結局・・・・僕はミジェットを手に入れることになりました。
やはり、当時すでに10年落ちの中古市場では
スピットファイアは・・・台数が少なすぎました・・・・
この選択は、間違っていなかったと思うのですが、
今でも、
腰のくびれた、ちょっとセクシーな
スピットファイアへの憧れは
簡単には消えそうにもありません。。。。
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