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直筆サインの入ったポストカード・・・・貴重です・・・
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メルクス最盛期の1970年代半ばのスタイルを持つデローザ73レプリカと一緒に・・・・




エディ・メルクス(Eddy Merckx)・・・・
1945年ベルギー生まれ・・・・
ツーツ・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを各5度制し、
世界選手権では4度チャンピオンに・・・・
1974年のシーズンには当時最強のモルテニチームに属し、
デローザを駆ってツール、ジロ、に加えて世界選手権をも制する初めての三冠に輝いた・・・・

日本では今一つマイナーですが、
ヨーロッパではサッカーと並んでメジャーなプロロードレース界で
エディ・メルクスは真のスーパースターでした。
全てのレースをアグレッシブに、容赦なく勝ちに行くその超攻撃的な走りは、
ライバル達から”人喰い”(Cannibal)と恐れられたとか・・・・

栄光に彩られたメルクスのアスリート人生ですが、
僕が最も感銘を受けたレースは
彼が勝利したレースではありません。

1975年のツール・ド・フランス・・・・
圧倒的強さでレースを進めていたメルクスは、
山岳ステージのゴール直前で彼のあまりの強さを快く思わない観客に腹部を殴られてしまいます。
後のステージではそれが原因で落車・・・・
そのダメージはモノを噛むことさえ出来ない状態で、チームがリタイアを奨めたにもかかわらず
それをはねのけトップを追撃・・・・
結果届かず、2位に終わりましたがその走りは”人喰い”の名に恥じぬ鬼気迫るモノだったとか・・・・
このレースで無理をしたことで選手生命を縮め、1978年の引退後は
ウーゴ・デローザを師としてロードレーサー製作でも成功を収めました。

デローザ好きの僕にとってもメルクスは永遠の憧れ・・・・
しかしそれだけではなく、
今の日本人が忘れてしまった勝利や成功に対する一途な姿勢、アグレッシブさを
彼の生きざまは教えてくれるような気がしています。

僕のガレージにはメルクスの直筆サイン入りブロマイドがあります。
時々眺めては、1970年代の細身の美しいクロモリ製のロードレーサーに乗った
メルクスを始めとするスーパースター達が覇権を競った古き良き時代に想いを馳せるとともに、
自分に尋ねてみるのです・・・・
”より高い場所を目指すアグレッシブな気持ち、僕はいまだに持ち続けているのか?”と・・・・