
きょうから年末年始の休みになりましたが、ちょっと早起きして新宿・歌舞伎町まで足を運んできました。
その理由は・・・・
みなさんも恐らくはニュース等でご存知だとは思いますが、昔から慣れ親しんできた映画館、「ミラノ座」がこの12月31日をもって閉館してしまうからなのです。
1956年にオープンしたので、今年で58年目か・・・

僕が初めてこの大きな1000席以上の客席を持つ映画館を訪れたのは、確か大学1年の時でした。そういえば、地方の短大に通っている女の子とオールナイトで「未知との遭遇」を観たんだっけ・・・
当時は話題の超大作・・・なんて映画がくると、はじめから混んでるマトモな時間帯に行くのは諦めて、よくオールナイト上映を観に行ったものでした。
もちろん”都合のいいハプニング”を期待していなかったといえば嘘になりますけどネ・・・
他にもボーリング場やゲームセンターなどの遊興施設が夜通し稼働していたこの「ミラノ座」は、いわば”歌舞伎町の不夜城”・・・・
あんまり大声じゃ言えませんが、実際コウモリも住みついてましたし・・・



しかし、僕にとってのこの建物は、そんなプライベートでの思い出だけにとどまらず、ある意味”古戦場”でもありました。
今でこそハリウッド映画の大作が公開前にプレミア試写イベントを催すことはあたりまえになっていますが、僕が映画関係の仕事に関わり始めた頃はちょうど各社が競ってやり始めた時期・・・
その中でも最先端を走っていた僕の担当するクライアントは、当時も依然としていろんな意味で一番危険な歓楽街だったこの歌舞伎町・ミラノ座前の広場でプレミア試写イベントを決行したのです。それは、史上初のロス、ロンドン、モスクワ、そして東京で同時公開のシリーズ最終章、「マトリックス・レボリューションズ」の上映直前カウントダウンイベントとして行われたのですが、プロデューサーのジョエル・シルヴァーが歌舞伎町の夜の光景が近未来的だと大いに気に入っていたことがその大きな理由でした。
ちなみに世界同時なので、日本での初公開時刻は23時!
デンジャラスな街が・・・最も妖しく光り輝く(?)時間帯での、初の刺激的な試みです!!
僕達のミッションは、『初公開直前のミラノ座前のすべてを、マトリックスカラーの緑に染める』こと・・・・

前年の日韓W杯の時の大騒動でナーバスになっている新宿警察や、地元の”組織”の方々への対策・配慮、新宿区とのハードな交渉・・・・
親日家のキアヌ・リーブスが、他の3都市ではなく東京に現れるというニュースが流れてからは、否が応でも盛り上がりは最高潮に・・・
ラジオ番組での抽選で配られたレッドカーペットならぬグリーンカーペットの入場券はヤフオクで5万円まで跳ね上がる異常事態!
そんな中、全ての許認可がクリアになったのは、なんと実施日の僅か一週間前のことでした。
そして迎えたイベント当日・・・
夜9時を過ぎたこのミラノ座前一帯は特殊効果でグリーンに染まり、空からは土砂降りの雨の中(!)緑色の雪が降り、特設ステージを取り巻く数千人の群衆を前に主演のキアヌ・リーブスが登場するとその興奮度は熱気、いや狂気すらはらみはじめ・・・ちょうどボーリングのピンの看板のすぐ上にあるバルコニーから主演俳優達が現れた時にそれはクライマックスに達して、あとはカウントダウン!・・・そして、大混乱のカオス状態に・・・!!
2003年11月5日、今から十年以上も前の出来事・・・
僕がやっと「ミラノ座」をあとにしたのは、翌朝の4時でした。
http://www.cinematoday.jp/page/A0000551 ←当時の様子はこちらでゼヒ!


さて、そんな昔の喧騒がまるでウソのような今朝のミラノ座には、僕をはじめその別れを惜しむ映画ファンがいっぱい集まっていたのですが、それはこの「ミラノ座」で上映された過去の名作を再び観ることのできる最終興行、『新宿ミラノ座より愛をこめて~LAST SHOW~』のためなのです。
「アラビアのロレンス」(1963年)、「エクソシスト」(1974年)、「タワーリングインフェルノ」(1975年)、「セーラー服と機関銃」(1981年)・・・
キラ星のような名画が大スクリーンで、おまけにフイルムで上映される・・・
それも500円均一で!




僕もさっそくチケットを買い、劇場の中へ・・・
土曜の10時前にもかかわらず、多くの人がこの映画館との別れを惜しんでいるようにみえました。壁にはもちろん古い映画のポスターも・・・



さあ、ではさっそく僕にとっても学生時代の思い出の場所であり、ビジネスの世界での古戦場でもあった”舞台”へ・・・




上映前に、懐かしい光景がスクリーンには映しだされ、一度緞帳が降りて支配人の挨拶が終わると、いよいよ・・・・

僕がこの迫力のスクリーンで観ることができたのは、黒澤明の名作「七人の侍」をユル・ブリンナー、ジェームス・コバーン、チャールズ・ブロンソン、そしてスティーブ・マックイーンという豪華キャストでハリウッドがリメイクした御存知、「荒野の七人」。1961年公開の超大作です!
こんな(↓)映像が、このミラノ座の大きなスクリーンで・・・
こんな(↓)映像が、このミラノ座の大きなスクリーンで・・・




約2時間半の上映後も・・・観客は名残惜しそうにロビーに佇んでいました。
客がひけた売店に立ち尽くすオジサンの目が・・・なんだか寂しそうだったナ。


さて、この「ミラノ座」は映画館だけではなく、他の遊戯施設もあるいわばエンターテインメントの複合体としての側面も持ち合わせてきたのですが、今年いっぱいで共に消える運命の「新宿ミラノボウル」の様子も少し覗いてみることにしました。


エレベーターで5Fに上がると、なんともカラフルでレトロなボーリング場・・・
ここで・・・しばし映画の余韻に浸ります・・・












昭和の東京を代表する歓楽街、歌舞伎町の巨大な不夜城として栄華を誇った「ミラノ座」の姿を拝めるのも、残りあと4日となりました。
この閉館を以って、日本から千席以上のハコは姿を消すんだとか・・・
そして最期の大晦日の、最終上映は「E.T.」!
”あの頃”にワープしてみたい方、時間の流れを逆回転させてみたい方・・・
オススメですョ!
http://www.tokyucinemas.net/news/last-show/
↑詳しい上映時間はコチラで!

いまだに人々の欲望渦巻く、キケンな街 歌舞伎町・・・
都会の”荒野”とも云えるこの場所は
これからどう変わっていくんだろう・・・
2014年の暮れは、
なんだかいろんなモノにサヨナラを言わなくてはならないようですねェ。。。
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