
きょうは横浜北部の新羽の方に正月用の買い出しに行ってきました。
で、実は・・・不幸な出来事で十年以上前に廃業してしまったのですが、僕がMGミジェットを手に入れた30年前からE-TYPEに至るまでの長い期間、大変お世話になった修理工場が近くにあったのを思い出したので、ちょっと覗いでみることにしました。

当時はまだ電車なんて通っていなかったのでこのあたりは長閑なもんでしたが、すぐ近くに新羽駅が出来てからは新しいマンションが建ち並び・・・
とはいっても、不思議なことに工場の周りだけは昔と変わらずに残されていました。しかし・・・明らかに廃墟という表現が似つかわしい様相です。

ここが廃業した後も、出入りしていたお客さんがクルマのメンテに使っていたというハナシも聞いたことがあったのですが、今はそんな様子もなく・・・
でも事務所の横に打ち棄てられてあったロータス・エランの残骸や、工場内部にあった長年不動のC1コルベットの姿はすでになく・・・


MGミジェットを借金して買って、メンテナンスのためにここに通うようになって以来、この修理工場主催の筑波や富士で行われたサーキット走行会に参加したり、入庫してくる旧い英国車やイタリア車(時にクラシック・フェラーリも!)を眺めたりしているうちに、僕はどんどんヒストリックカーの世界にのめり込み、将来手に入れるであろうクルマ達、夢のクラシックスポーツカーに思いを馳せるようになっていきました。そして・・・遂にはジャガーE-TYPEを衝動的に入手するに至るのですが・・・



1989年春に僕の手元にやってきたE-TYPEは、その年の秋に開催された伝説のイベント「六甲モンテ・ミリア」に参加して六甲山界隈を走行中に発していた異音が気になって調べてもらったところ、即エンジンOHが必要となり、ここに長期入院・・・
この2枚の写真は、翌年やっとそれが仕上がった時の記念写真です。
その証拠に、ほら、ボンネットの上に載ってるでしょ?退院祝いが!
もうこの時から、来年でちょうど25年もたつんだなぁ・・・

この場所に通っていたあの頃・・・
旧い車好きのお客さん同士で知り合いになったり、
珈琲飲みながらクルマの話に花が咲いたり、貴重な情報を仕入れたり、
時に飯食ったり飲みに行ったり・・・
懐のダメージは多少はあったけど
まさしくクルマ三昧だった日々・・・ホント、楽しかったなァ~

かつては修理を待つクルマたちが並んでいた横の空き地には、
ガランドウのMGAの残骸がポツリと・・・
まさに宴の跡・・・なのでした。。。
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