
突然ですが、
建て替えにより 今年の9月に取り壊されることが決定した虎ノ門にあるホテルオークラ本館に行ってきました。
1962年に、帝国ホテルを超えるというコンセプトの下に開業・・・
その帝国ホテル、ホテルニューオータニとともに、都内では最高級の老舗ホテルとして君臨してきたことは、みなさんもよくご存知なんじゃないかと思います。
久しぶりに目にした英文筆記体のロゴ・・・
ホント、素敵ですよネ。

僕にとってこのオークラは、老舗御三家の中でも最も縁遠く、敷居の高いホテルでした。オータニや帝国は大学生の頃に行った記憶もあるのですが、このオークラだけは社会人になってだいぶたった頃にやっと結構披露宴やビジネスパーティーで足を踏み入れたくらい・・・

旧大倉財閥の土地に建築家の小坂秀雄や谷口吉郎の設計によって建てられたモダニズム建築の傑作・・・
さっそく周囲をグルっと一周して”鑑賞”してみました。

で、本館建物に沿ってウロウロしていてハッと気づいたのですが、
これ・・・このブログでも以前ご紹介させていただいた、原宿駅前に残るコープ・オリンピアとそっくり!
http://blogs.yahoo.co.jp/wk4868/23550490.html
後者は1965年竣工なのですが、この両者が持つ直線的で幾何学模様を思わせるデザインの繰り返しは、いかにも1960年代前半のモダニズム建築・・・って感じですよネ。
オークラ本館の方がより細かなディティール、凝った意匠が施されているのは、ホテルという非日常の空間を演出するための成せる業だったのでしょうか・・・


それにしても近づいてみると大迫力の直線と直線の交わり・・・
ココロ動かされる建築物であることだけは確かなようです。

さて、裏口の方へ回ってみると・・・



ゴールドのファッサードに ” Hotel okura ” のロゴ・・・いやァ~ゴージャスだ!


さあ、では明日は特に名建築の誉も高い、ロビーを中心とするホテル内観をご紹介することにしましょう。
ちなみに1964年 東京五輪の2年前に完成したこの本館は、

同じく2020年の来るべき東京オリンピックの前年、2019年の春にこんな感じに生まれ変わるんだとか。
もう・・・なにもいうことはなさそうですネ。
ただただ、もしも僕のE-TYPEがいま手元にあったなら、この近々失われてしまう一才先輩の優れたホテル建築と一緒に写真に収めるべく動いたのになァ~
と、悔やまれて仕方がないのでした。。。
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