
『 POLAROID LAND CAMERA Model 95 』と記された古びた箱・・・
「どうして撮影した写真がその場で見えないの?」
1943年の夏、グランドキャニオンにバカンスに出かけた時の、当時3才の娘の素朴なひと言を発端として、4年後の1947年にエドウィン・ランド(Edwin Land)が開発したあまりにも有名な世界初のインスタントカメラ、ポラロイド・・・
最初につくった57個の製品は、1948年のクリスマスホリデー前の11月28日にボストンのジョーダン・マーッシュ百貨店で売りに出され、用意されたカメラ本体とフイルムセットは初日にすべて完売してしまったとか・・・
それが、Model 95 と呼ばれるこのカメラ。
僕のは95Aなので1954年に最初の改良を受けたモデルです。

箱の中にはカメラ本体のみならず、付属部品や様々な取扱説明書、とうの昔に生産中止となっている73X95mm 8枚撮りのTYPE48ピクチャーロールフィルムのパッケージまで・・・

この古びた小さな印刷物たちが・・・運んできてくれるんですよねェ~
真の意味で豊かだった古き好きアメリカの薫りを・・・
おそらくは家族やカップルのかけがえのないひとときを共に過ごしたであろう、
このカメラにまつわる幸福感を・・・
フイルムがないために実際に使うことは叶いませんが、
物理的な画像だけじゃなくて、
自分の脳内にそんなハッピーなシーンを想像させてくれる・・・
それも、立派なカメラなんじゃないでしょうか!?






さて、ではさっそくカメラ本体を少しイジってみましょうか。
大きく開く背面にロールフイルムをセット
そんなシーンをイメージして・・・


前面のカヴァーを開ける・・・すると135mmレンズとアールデコ・デザインを思わせるメカニカルな本体が・・・

それを引き出して準備完了!
さあ、きょうはいい写真がとれるかナ・・・?

実際の撮影風景はこのペリー・コモ ショーでの生コマーシャルを御覧ください。

” 撮ってその場で見たい ” という娘の素朴なアイデアをもとに世界的なブランドに成長したポラロイドは、皮肉なことに同じく撮ったその場で画像の確認が可能なデジタルカメラに駆逐され、遂には今世紀に入った2001年10月に経営破綻してしまいました。
今となってはまさしく”前世紀の遺物”となったポラロイド95A・・・
どうです?
でもこうして眺めているだけでも・・・なんとなくですが温かい記憶がココロの中でぼんやりとセピア色の像を結んだりしていませんか。。。。?
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