
さて、名古屋滞在二日目の朝は、チェックアウトを済ませてから昔のオフィス街である丸の内方面へ・・・
いかにもそんな歴史あるビジネスの街らしい光景だと感じたのは、古くからの料亭がいくつも残る名古屋にあって、その中でも特に敷居の高い料亭「河文」の佇まいを発見した時でしょうか・・・
いつかは・・・この木戸の内側に客として入ってみたいものです・・・




ところでその料亭「河文」の真ん前の道を隔てて斜め反対側にあるのが、この「珈琲専門店 蘭」。
その外観だけを見ると、ごくありふれたちょっと旧い珈琲専門店といった感じなのですが、一歩店内に入ると・・・


そこには珍しい中二階の客席も擁する、なんともレトロでスモーキーな空間が!
長い年月を経て、様々な色に変化した柱や壁や調度品が、全体として微妙なブラウンのグラデーションを醸し出しています・・・


そんな素敵な場所にもかかわらず、客は僕独り・・・
この店を45年前に創業したという老主人は、
「このあたりは昔は名古屋でも一番賑わった通りだったけど、いまはみんな名駅の方にいっちゃってねェ・・・」
「若いひとも喫茶店で珈琲なんて飲まないでしょ。
みんなコンビニの100円コーヒーなんで・・・
ウチももうやめようかなんて思うこともあるよねェ・・・」




で、そんな会話をかわしてしばらくした頃・・・
4~5人のサラリーマン連れが二組たてつづけに入ってきました。
恐らくは今日が仕事始めでその挨拶回りをしているのでしょう、
ここの老主人にも御年賀の袋を渡して、年初のあいさつをしているのがとても印象的でした。
長年の信頼関係、変わらぬ人間関係・・・
そんな様子を垣間見て、なんか、正しい日本の仕事始めを見たような気がしてしまいましたョ・・・
ドトールやコンビニの店員に何年来の顔見知りなんてできるはずもないし、ましてや御年賀を渡すなんて有り得ませんもんネ。





「珈琲専門店 蘭」・・・
ここもまた、昭和な姿を留めるのは単に店だけではなく、
そこで繰り広げられた人間模様も古き好き昭和そのままにタイムスリップしたかのような、魅力的な店なのでした。。。
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