
さて・・・降りしきる雨の中、高尾山薬王院に辿り着いて天狗にもご挨拶を済ませたし、そろそろ帰ろうかな・・・なんて思った矢先、なんとなくもっと奥まで探索してみようか・・・と思い直して歩みを進めていくと、突然このような大規模和風建築が霞んだ山々を背景に現れました。
高尾山薬王院宿坊・・・
その威容に、しばし圧倒されてしまいます。
でも、まさか標高六百メートルの山中に隠れて、これほどの建造物があるとは!
夢か現か?俄かには信じ難い光景・・・



この宿坊は昭和初期に建てられたそのままの姿で残っているそうなのですが、大きな3つの建物を廊下がつないでいる構造になっています。
寺院建築によく用いられる火灯窓が繰り返し使われる以外は、無駄な装飾を排したいかにも修行の場という雰囲気が漂う迫力の佇まい・・・
僕にとっては嬉しい誤算!
これはもしかすると、天狗の御利益なのか?





ところでその入口には、何やら食事ができるような看板が立てかけられていました。
う~ん・・・さっき麓で美味しいとろろ蕎麦を食べたばかりなんだけど・・・
嗚呼・・・やっぱり膨れ上がった好奇心が満腹感を軽く凌駕して、本日二度目の昼飯へと足が勝手に動いてしまいます・・・


玄関には、お約束(?)の大きな天狗・・・
まるで導かれてここまでやってきてしまったような・・・



案内されて二階へ上がり、長い廊下を歩いていくと・・・
さきほど感嘆の念を抱いた建物がまた違った角度から見えて再びコーフンしてしまいます。雨に光る何層もの屋根・・・あ~・・・美しすぎる!




で、通されたのは、またもや大きな天狗が睨みを効かしている大広間でした。
ここで「そば御膳」1980円也をいただきます。
もちろんここは寺院なので全て精進料理・・・





広々とした伝統的な和の空間で再び(?)食欲を満たしたあとは、いつも通りの館内探索へ・・・
相変わらずの雨と戦前の大規模な宿坊建築、
そして静寂の中で時折響く、法螺貝の音・・・
もう、コトバもありません。


自分の家からこんなに近くに
このように魅力溢れる古の日本がそのままに残っている場所があったなんて、ちょっと”大発見”な気分・・・
でもそれって単に僕の知識が足りなかっただけなのかもしれませんネ。
だって高尾山ってミシュランガイドにも掲載されている有数の観光地なんですから・・・



今度こそケーブルカーに乗って下界へ降りるべく外に出てみると・・・

霧に包まれ始めた宿坊はますますミステリアスに煙り、
あたりの木々はより幽玄さを醸しだしていたのでした。。。
※もしもこの宿坊で食事をしようと思われた方がいらっしゃいましたら、必ずHPで確認してください。土日は基本的にはこのようなブラっと行って入れるサービスはしておらず、平日も全ておこなっているわけではないようです。その意味でも、僕は非常にラッキーだったのかもしれません・・・
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