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きょうはいよいよクリスマス・イブ、
なのでそれに相応しい話題でも・・・ 
この2011年の12月にリリースされたTVドラマ『A princess for Christmas』は、
遠い親戚に招待されてクリスマスに姪と甥を伴ってヨーロッパを訪れることになった、極く退屈な暮らしを送っていた若い女性がなんと王子の待つお城へ・・・
なんていうコメディなのですが、まずはそのトレーラーを。



A Princess For Christmas - Trailer

そこで雪の中、颯爽と登場する王子がドライブしてきたのが、
真っ赤なジャガーE-TYPE、Sr.Ⅲ fhc なんです!
動画ではちょうど1分を過ぎたあたりの、ほんの一瞬なんですけどネ・・・


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でも、クリスマスを題材にしたシンデレラ・ストーリーに使用された、
サンタさんと同じ色の衣装をまとったE-TYPE・・・なんだか、ちょっと嬉しくなってしまいます!

さて、E-TYPEとプリンセスといえば、
先月の2日に配信された、Daily Mail Online にはこんな記事が・・・


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1930年にスリランカで英国人の両親の間に生まれた Nina Dyer 。
彼女はパリに移り住んだ後にトップクラスのファッションモデルに上り詰めたのですが、17才の時にヨーロッパ有数の大富豪である 
Hans Heinrich Thyssen 伯爵と知り合い、エキセントリックな彼は彼女にバレンタインデーにカリブの島をプレゼントしたり、高価な宝飾品や2頭の黒豹を贈ったり・・・
しまいには妻であるオーストリアの王女を追い出して1954年に Nina と結婚。
しかしその結婚は三ヶ月しか続かず、彼女は大道芸人と家を飛び出したのでした。

スキャンダルで仕事がなかった彼女は2頭の黒豹と過ごす日々を送っていましたが、1957年、27才の時にスイス在住のペルシャのプリンス、Sadruddin Aga Khan と再婚。
プリンセス Nina Aga Khan となり、The Black Panther Queen とも呼ばれた彼女は、若く、美しく、有り余るほどの富を持ちながらも子供に恵まれず、友人も乏しく、気持ちは沈みがちだったとも言われています。
そして1965年、睡眠薬の多量摂取のために死亡・・・
一説には自殺ともされていますが、35才の短い生涯を閉じました。


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それから幾多の歳月が流れ、昨年・・・・

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ある英国人旅行者が、ジャマイカのスクラップヤードで見つけたジャガーE-TYPEの残骸・・・

それは、驚くべきことに Nina Aga Khan が彼女所有のカリブの島でドライブできるようにと、夫の Sadruddin Aga Khan が買い与えたものだったのです。
1962年式の、E-TYPE発売直後の OTS ・・・
しかしほどなく結婚生活は破綻。
彼女は死ぬまでの3年間を陽光ふり注ぐ南の海のアイランドで2頭の黒豹とともに過ごし、
真新しい白のジャガーをオープンで走らせることで、少しでもその寂しさを紛らわせていたのでしょうか・・・

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”発見”された彼女のE-TYPEは現在レストア中・・・
甦りつつあるエレガントなスタイル、
それは、きっと天国で見守る不遇のプリンセス、Nina Aga Khan にとっても嬉しいプレゼントだったに違いありませんよネ。


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いかがでした?
クリスマス、プリンセス、E-TYPEにまつわるふたつのお話・・・
突然舞い降りてきた眩いキラキラした世界にも、必ず影がある。
輝きの時の隣には、必ず闇が待ち構えている。
人生は・・・その繰り返し?
な~んて気もしてきます。


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さいごに、
皆様、よいクリスマスを。。。。