
ちょうど40年前、1977年に氏が撮影した青梅線・・・
その被写体の中心は、この路線で石灰石を運ぶ貨物列車を長らく牽引していた電気機関車、ED16です!
ED16は昭和6年(1931年)に18台が製造された直流電気機関車。
戦前は中央本線などの幹線に用いられたものの、戦後はその仕事をより大型の高性能機関車にとって代わられ、八王子に集められて線路等級の低い青梅線~南武線で専ら貨物列車を牽引し、昭和59年(1984年)に全廃となりました。
氏の記憶によると、撮影場所は軍畑駅近辺だそうです。










戦前に生まれ、戦後まもなくには陽の当たる表舞台から消え、
ひたすら奥多摩で懸命に石灰石を運んでいた余りにも地味で無骨な茶色い機関車、ED16
・・・
なんか、まるで戦後の成長期を、ワークライフバランスなどという戯言も言わずに、鼠色のスーツを身に纏いスポットライトなど浴びることなく必死になって働いてきた日本のサラリーマン達の姿に・・・重なってみえてきますよね。
使命を全うした後のED16は、その1号機が、かつての仕事場の近くである青梅鉄道公園で静かに余生を送っているそうです。。。
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