イメージ 1

先々週くらいだったでしょうか・・・
ある朝、ふと目覚めた時に、なぜか僕のアタマの中では子供の頃に聴いた覚えのある曲が奏でられ・・・
それは、加藤登紀子の『赤い風船』。
彼女の2枚めのシングル盤として、1966年にリリースされたこの曲・・・
1973年のレコード大賞新人賞を浅田美代子にもたらした同名曲の僅か7年前に発表されているのですが、今ではほとんど覚えている方もいらっしゃらないのではないでしょうか?
しかし・・・
水木かおる 作詞、小林亜星 作編曲のこの歌は、当時確かにNHK「みんなのうた」などの歌番組でもよく流されていたのです。

きっと・・・哀愁漂うメロディと、心に突き刺さる余りにも暗く悲しい歌詞故に、人々はこの曲を忘れようとしたのでしょうか・・・

イメージ 2

実は名古屋に住んでいた幼稚園の頃、隣の家の一つ年下の親友、たかし君が目の前で軽オート三輪に轢かれて死んだ・・・という経験が僕にはあるのですが、その出来事から数年後にテレビから流れてきたこの加藤登紀子の『赤い風船』がいつまでも脳裏に残っているのは、きっとそのせいでもあるのかな。

では聴いてみてください。美しくもメランコリックな、
もうひとつの『赤い風船』を・・・


ところでこの加藤登紀子の『赤い風船』、
実は発売された年の1966年日本レコード大賞新人賞を加藤登紀子にももたらしているんですよねェ~
十年足らずの間に出された二つの『赤い風船』・・・
それを歌った二人のデビューしたての歌手に、奇遇にも全く同じ新人賞を獲らせているのですが、その歌詞と同様にいまの時代では明暗を分けた存在に・・・
まさしく昭和の時代の光と影を、現していると思いませんか?