円頓寺近くの「天寅」で昔懐かしい味の天丼を味わったあとは、四間道(しけみち)界隈を散策です・・・
四間道は五條橋付近の堀川沿いに残る、土蔵や町家が建ち並ぶ街並み。
名古屋大空襲で幸運にも焼失を免れたこの一帯は、とても名古屋駅から歩いて15分の距離とは思えないような伝統的日本家屋の姿が・・・
元々は江戸初期に名古屋城の築城とともに造られた商人の街。
大火の後にその道幅を四間(≒7m)に拡張したことからこの呼び名になったと言われています。
新しいマンションに囲まれつつも、まるで時が止まったような街並み・・・
その背後には、開発著しい名駅の高層ビル群がそびえ立っていました。
最近では高級なレストランとして転用される蔵や町家も多いこの四間道界隈ですが、
一本裏道に入るとこのように実に昭和な光景も・・・
地名としては円頓寺も四間道もこのあたりも全て那古野になるのですが、この空襲被害が比較的少なかったエリアは狭い中に様々な顔を持っているような気がしてきます。
で、そんなノスタルジックな光景を追い求めて那古野の街を彷徨っていると・・・
なにやら似つかわしくない若いオネーサン二人組を発見!
ついフラフラと付いていくと・・・
おっとォ~
なんとも昭和レトロなきしめん屋・・・というか大衆食堂があるじゃないですか!
オネーサン達は向かい側のカフェに並んだようですが、僕はもうこの「浅田屋」にすっかりココロ奪われてしまい・・・
木製建具に味のある書体の看板、店先に無造作に置かれた出前用のスーパーカブ!
嗚呼、さっき天丼を食べたばっかりなのに・・・
でもこのDeepな佇まいを持つ店を素通りすることなんて、とても出来ないよナ。
・・・っていうことで、とうとう暖簾をくぐってしまいました。
サスガに腹は全然減ってないんですけどネ・・・
そして右手前のテーブル席に陣取ると、そこには期待に違わぬ素敵な空間が!
まるで床柱のような、木に竹をついだ装飾に、壁には幾何学的な文様の木製装飾、朱色の箸箱に”花かつを”の文字が入った鏡・・・
優に50年以上はたっていそうな、昔のままの店内の様子に思わず感動してしまいます。
そしてこの「浅田屋」・・・どうも意外に人気店らしく、妙な時間帯にもかかわらず次から次へとお客さんが入ってきました。
僕のすぐあとにやってきたのは二人連れの地元のサラリーマンと思しきペア⁉
まるでシンクロナイズドスイミングのように、ヨッコイショとばかりに同時に腰を下ろし・・・
そういえば、コスチュームも全く同じだもんなァ~
さて、僕が頼んだのは冷たいきしめんでした。
これ、『きしころ』って呼ぶんでしたっけ?
きしめんに冷たい出汁と薬味のネギ、たっぷりの花かつをを載せた一品は、天丼で30分前に満たされた僕の腹にもするすると入っていきましたョ!
とはいえ・・・サスガにもう満腹の限界を越えてしまったようです❗
これでホントにこれから仕事、出来んのかなァ。。。。??
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