
今回は自由になる時間があまりなかったのですが、もちろんその間隙を縫って、中心部の栄へ・・・
ルイ・ヴィトンの角を曲がり、テレビ塔に近づいていくと
商業ビルの間にぽっかりと、まるでエアポケットのように異空間と化している黒く塗られた料亭建築が・・・


この「玉翠(ぎょくすい)」は、昭和24年創業のとり味噌鍋の老舗。
もちろんその建物も当時からのもので、実は前回の名古屋出張の時に見かけて以来訪れたくてしょうがなかった店なのです。




念願叶って店に入ると、様々な木材を使用した素晴らしい造作の玄関廻り・・・
終戦後僅か4年・・・焼け野原となった名古屋の地で、よくこれだけのモノを建てたよなァ~と思わず感心してしまいます。



年季の入った、遊び心溢れる手摺を持つ階段を上って二階に案内されたのですが、店の間口からは想像もつかない奥行きにちょっとビックリ・・・
しかも途中で鍵型に曲がる廊下は、これぞ古き良き日本の建築!と唸ってしまうようなディティールが満載!!
実にノスタルジックな、タイムスリップ感満点のいい雰囲気です・・・





で、通されたのは、その廊下の突き当りに位置する座敷でした。
円卓、丸い鉄鍋、丸窓、半円形の袖壁を持つ床の間・・・
丸が繰り返し効果的に使われている、なかなか洒落た意匠の空間です。




その中でも、まるで儀式を待つ御神体?のように鎮座している黒い鉄鍋の存在感はもう別格!
まずは先付ですが、
この黒々とした八丁味噌でいただく太い白ネギは衝撃的でした。
なにしろ僕はネギが大の苦手なんですから・・・

しかしこの鍋にも劣らず黒々とした八丁味噌をたっぷり付けると意外とイケて、ほぼ完食しちゃいましたョ!
いやァ~このトシになって成長したよなァ~僕も・・・

そして鶏スープ、追加注文のささ身が出ると、いよいよ儀式?とも言える鍋の始まりです・・・


実に旨そうな鶏肉に野菜が運ばれ、調理は全て仲居さんがやってくれるので、その手さばきを観察しながらビールを・・・
煮立ったところでさっそくいただきます。
その味は?
思ったよりも塩っ気がなく、ただただ濃厚・・・でも何かが足りないちょっと微妙なカンジも・・・
This is NAGOYAMESHI!?


しかし・・・それにたっぷりと七味をかけると、美味さは劇的に飛躍!
嗚呼、そういうことだったのか~!!


締めのきしめんも旨かったなァ~



築68年の時が止まったような和の贅を尽くした世界、そして滋味あふれる昔ながらの日本の御馳走・・・

名古屋・栄「玉翠」・・・
そこは、店の名が意味する通りの不変な美しい深緑、
すなわちEver Green ・・・時代を超えて愛されてきたことが納得できる名店なのでした。。。
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