
大名古屋ビルヂングを始め高層ビルが乱立する東口と比べ、
あまりに対照的な昭和な佇まいが不思議でさえあるエリアです。


境内の木々が色づき始めた椿神社を横目に、色褪せた駅西銀座商店街の看板を通り過ぎて中村遊郭方面へ・・・


途中、なにやら妖しい建物の廃墟が現れたりして、朝からなんだか楽しませてくれますよネ!?




で、訪れたのはこの喫茶「すず」。
途切れた商店街の日除けを店の前に残す、実に郷愁を誘う外観です。



さっそく中にお邪魔すると、狭いながらもそこは中二階を持つ立体的で実にレトロな空間でした・・・
中二階席足元の擦りガラスにアクセントを加えている金属装飾がなかなか素敵!


その中二階席の様子は・・・
こちらも急角度で一階が見下ろせるナイスな眺めです。



マダムの話によれば、この喫茶「すず」は昭和24年の創業だそうなので、もうすでに七十年弱の歴史を刻んでいるのですが、
「むかしは人通りも多くてこの道沿いには8軒の喫茶店があったんだけど、もうほとんどなくなってまって・・・」
というコトバに、かつては遊郭を擁する一大歓楽街だった駅西口、中村地区の廃れゆく現実を目の当たりにしたような気がしました。

ところで、もちろん朝のナゴヤメシは名古屋名物?モーニングで・・・
バターが香ばしいトーストに、お約束のゆで卵。


ホットコーヒーを飲みながらふと店内に飾られた見事な花や静物の油彩を眺めていると、マダム曰く、この店の絵は全て今年の1月に亡くなったマダムの御主人が趣味で描いていたんだそうな・・・
心労でしばらく店は閉めていたそうなのですが、知人に励まされて再開。
しかし一人なので今は午前中だけの営業なんだそうです。

寂れゆく街、名古屋駅西口の、
昭和の時代の名残りがいっぱいの店で、亡き夫の作品に囲まれて午前中だけ店を開けている喫茶「すず」・・・


その珈琲の味は、気のせいかちょっぴりほろ苦く感じたのでした。。。
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