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このあいだの水曜日は、夕方から知人と銀座で会う用事が入りました。
そして別れたあとに銀座の街をブラブラと歩いている時にふと思い出したのが、まさにグランドキャバレー「白いばら」がその長い歴史に幕を下ろす当日だったということでした。
高度経済成長の時代を中心に、ビジネスマンや地方から訪れた人達に親しまれた『健全・明朗』を謳う銀座の名店・・・
もちろん、足は自然とその方向へ。

創業は昭和6年(1931年)。終戦の翌年に建てられたビルの一階で、昭和26年からの、古き良きTOKYOの社交場としての変わらぬ姿を今に残すこの正統派キャバレーは、1月10日をもって閉店となったわけですが、銀座のランドマークがまたひとつ、これで消えてしまったことになります。
思えば一昨年の12月にBAR「ボルドー」が閉店してその建物も取り壊されてしまいましたし、なんだかとても寂しいよナ・・・


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ところで、世の中には”ご縁がない”ということがあるもので、大阪や遠くは九州・八代のグランドキャバレーまで出かけていった僕も、不思議なことにこの「白いばら」には結局縁がありませんでした。
仕事場から近い距離であったにもかかわらずです。
でも、かえってそんなモノなのかも知れませんネ・・・

実は去年の暮れに、ネットで閉店のニュースを聞きつけた後輩のSG君と日にちを決めて出撃することにしていたのですが、当日の昼間に僕が奥歯を抜く羽目になってしまって医者からアルコールを禁止されてしまい、泣く泣く延期してしまったんですョ・・・
当の僕も歯が痛くてそれどころじゃない状態でしたし。

で、その後しばらくするとHPには閉店まで予約で満杯の文字が・・・

嗚呼、好きなエリア出身のホステスさん、一度指名してみたかったよなァ~

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さて、僕が通りがかったのは開店の15分ほど前だったんですが・・・

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赤いドレス姿のホステスさんが出てきて記念撮影。
きっと、最期の夜が始まる前に、歴史あるばらの残り香を手元に留め置こうとしたのでしょうか・・・
さいごは二人並んで名残惜しそうにカメラにおさまっていましたョ・・・

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白いばら・・・その散る直前の姿・・・






閉店の理由は、建物の老朽化とされていますが、2020東京五輪に向けて、ここにもきっとすぐに最先端の商業ビルが建ってしまうんでしょうねェ~

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でも銀座がこんなビルばかりの街になったら、
僕は・・・なんだかイヤだナ・・・
だって、
終戦の焼け野原から立ち直った、”栄光の昭和”の象徴みたいなこういう店こそ、首都東京のど真ん中に在ってほしいのですから。。。




【追伸 1/15】きょう前を通りがかったら、こんな張り紙がありました・・・

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