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さて、鯉のぼりが揺れる巴波川畔で最も存在感を放っていたのは、この大谷石で造られた立派な二棟の蔵を持つ旧横山家。現在では登録有形文化財に指定され、横山郷土館として公開されています。

木造の母屋、手入れの行き届いたカタチのいい松を中心に美しいシンメトリックな姿を見せる豪邸・・・さっそく訪ねてみることに。

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明治42年(1909年)に建てられた店舗/住居は、玄関入って正面が麻問屋として使われていた場所・・・

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そして左側の通路を進んだ先には横山家が経営していた栃木共立銀行本店になっています。
これって、今の時代で言うと複合施設ってヤツ?

21世紀の現在でこそコンビニにATMがあるのはアタリマエですが、
ほんの20年ほど前までは、現金って銀行に行かなきゃ下ろせなかったですよネ。
ということは、明治の時代にあっては恐ろしく画期的な店だったんだろうなァ~

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ここで仕入れた麻を売って、設けた金を銀行に預けて・・・
はたまた苦しい時はここで金を借りて麻を仕入れたり・・・
百年前には、そんな光景が見られたのでしょうか。

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さらに奥に進むと、広い庭に面した立派な座敷がありました。

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それに隣接する廊下の天井には採光窓も・・・

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庭に出て、しばし散策。
なんだか・・・
時間が、いつもに比べてゆっくりと流れていくのを感じます・・・・

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小さな離れの洋館に赤煉瓦が用いられた麻蔵・・・
う~ん・・・なかなか素敵な眺め。

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で、僕が最も気に入ったのが、この庭に突き出すカタチの小さな棟。
靴を脱いで再び建物に上がり、まるで庵のような狭い座敷に胡座をかいて・・・

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開放的な和室からは、細かい木製建具ごしの庭・・・
嗚呼、こんなトコで日本酒でも飲みたいもんだよなァ~

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百年前の豪商、横山家の生活ぶりに、ちょっぴり想いを巡らすことのできた横山郷土館。
しかしその庭園内にポツンと建つ、ハーフティンバーの小さな洋館も凄く気になるよなァ~
ということで、次回はいよいよこの可愛い建物にご案内いたしましょう。。。