
行き先は、東京都で唯一の村である檜原村の数馬集落です。
ずいぶんと昔にこのブログでも御紹介させていただきましたが、
僕は昭和48年(1973年)、ちょうど45年前のGWの5/5にこの地を訪ねているんですよねェ~
なのでその当時、中学3年生の僕が撮影したモノクロ写真も再度御紹介!

しかし・・・45年の時を隔てた定点観測をしてみようかとも思ったのですが、JR武蔵五日市駅は高架化されていてあまりにも変わりすぎ!
比較にもなりませんネ・・・
で・・・
45年前と同じく、駅前から西東京バスに乗って数馬を目指します。
車窓からは『みどりの日』に相応しい新緑の山々・・・


少し渋滞もありましたが、気持ちの良い景色を1時間ちょっと眺めているうちに数馬に到着です。

久しぶりの数馬・・・
↑↓ 45年前は「蛇の湯たから荘」前にあったバス停は、もっと奥に移動していました。下のモノクロ写真手前に工事の資材が無造作に置かれているのは、ちょうど奥多摩有料道路を建設していた時だったからなのですが、それが完成してこの数馬はやっと”行き止まり”の集落ではなくなったんですよねェ~
当時はまさしく東京の秘境だったよなァ・・・


さて、この数馬の魅力は、やはり奥多摩の豊かな自然と、多層民家の一種である兜造り。元々は養蚕を営むために造られた民家が未だに何軒も残っているのですが、山奥の厳しい自然に加えて昭和40年代までの極端な交通の不便さがゆえに、21世紀の現在でもその様子をよく留めているとも言えそうです。


集落は大きく二つの地区に分かれているのですが、
バス停からはまず上流の集落を目指します。
その途中には九頭龍神社・・・
小振りですが、なかなかいい雰囲気。



それにしても・・・
まばゆい新緑にアクセントをつけていた上品な藤の花・・・
実に美しかったよなァ~

ここには大きな兜造りが2軒。
うち一軒はこの昔からある老舗旅館の「三頭山荘」。


そしてもう一軒は兜造りの建物を茅葺き屋根を残したままに旅館に転用した「兜家旅館」です。



ビビッドな緑に彩られた山々と初夏を思わせる空を背景に佇む大きな多層民家・・・
ココロ動かされる光景です。




ちなみに45年前に僕が写した時には、ここには3軒の民家が並んでいました。
一番左が今の「兜家旅館」、右が当時は茅葺きだった「三頭山荘」の一部、真ん中は・・・残念ながら取り壊されてしまったそうです・・・



さあ、では川のせせらぎや連なる山々を眺めながら、
バス停の方の集落に戻るとしましょう。





こちらにも「蛇の湯たから荘」を始め、上の写真の「山城」など宿泊できる大型民家が何軒か残されています。



数馬分校も・・・まだあったんだ!
でも建物だけで、学校としては既に役目を終えているようでした。



この写真が、昭和48年当時のこのあたりかなァ・・・
でも同一アングルが得られなかったのはなぜなんだろう?
やっぱ違うのかな??


アッという間に過ぎた、
45年前へのタイムトラベル・・・

1973年・・・14才の時にこの地を訪れた僕は、
まさか60才を目前にした45年後の同じGWという時期に、
全く同じ経路でこの南秋川に沿った自然豊かな兜造りの里を再訪することになるとは、
きっと想像もしていなかっただろうなァ。。。
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