
小さな石橋を渡ると、そこはまるで江戸時代にタイムスリップ!?

僕と同じくらいの年代の方には、この胸にササる JR東日本 VIEW JAPAN の CMロケ地としての印象が強い方もいらっしゃるかと思います。

心落ち着く小径・・・
一歩一歩、あゆみを進めるたびに深まりゆく秋を感じ・・・
といいたいとこですが、
実は観光客の多さにちょっとビックリ!
日本人観光客・・・というよりはアジアやヨーロッパからの人たちが大勢を占めているようです。
なので人影が写らないようにするにも結構苦労したんですよねェ~
ところで僕が金沢に来たのはこれで三度目。
前回は30年以上前、地元の北國新聞社との仕事だけだったのですが、
初めて訪れたのは昭和50年の春、高校1年の時でした。

その時は4時間だけしか金沢に滞在できる時間がなく、この長町・武家屋敷に来て鉛筆で必死にデッサン・・・

今回この場所を訪れる目的のひとつは、以前デッサンをした光景が今どうなっているのかを比べてみようとも思ったんですが・・・
あれ!?
歩きまわってもなかなか同じ景色がないんですよねェ~
家建てかえたりとかしたのかなァ~~??
まァそれはそれでしょうがないので、ナイスな撮影ポイントを探して再びウロウロ。
鉛色の空も・・・この落ち着いた武家屋敷の家並みには相応しいですよね。










さて、そうこうしているうちにフランス人の団体さんが到着・・・
ヒトの多さにもう写真を撮るどころではなくなったので、唯一内部が公開されている野村家に行くことにしました。

前田利家の直臣であった野村伝兵衛信貞が建てたこの屋敷、明治以降は分割されて住人も変わったりしましたが、昭和初期に加賀の豪商 久保彦兵衛が贅を尽くした上段の間を設けるなどして今に至ります。






質素な武家の居住空間と、金に糸目をつけない豪商の設けた部屋・・・
この必ずしも広いとはいえない建築物のなかに、歴史の変遷をも感じとることができそうですよね。



さて、この野村家は庭の素晴らしさでも有名なんだそうですが、それを臨むことが出来る場所ではもうこの通り・・・


ここも既にフランスからの団体さんに占拠されている状態です。
なので縁側で静かに庭を眺めることは諦めて、二階にある茶室へ・・・


竹で組まれた手摺・・・
あまりにも華奢な造りの座敷から眺める庭園もまた、素敵な光景でした。



43年ぶりに訪れた金沢 長町・武家屋敷・・・
ここは、いつのまにか随分とグローバルな場所になっていたんですねェ。。。
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