
さて、金沢最終日に主計町茶屋街を散策したあとは、浅野川大橋を渡ってひがし茶屋街を目指すことにしました。



金沢最大の観光地?ひがし茶屋街の入り口である交番前交差点周辺にも立派な伝統的日本家屋が残されていて目をひいたのですが、この綿谷小作薬局の迫力・・・
ちょっと感動モノです!





老舗洋食屋の「自由軒」を曲がると、そこはひがし茶屋街なのですが、もうこんな感じ・・・賑わってますねェ~

浅野川の東側にあることからその名が付けられたこの江戸~明治初期とほぼ変わらぬ、つまり百年前の姿を保っている金沢最大の茶屋街は、もちろん国の重要伝統的建造物群保存地区に指定を受けています。


民宿「陽月」、実にいい雰囲気ですねェ~

観光客でごった返す伝統的街並み・・・
しかし時折り出くわす、人がまばらになったシャッターチャンスをモノにすることも人気の場所での楽しみだったりします・・・


僕は、こういった景色を撮る時にはカメラのポイントを意識して変えるようにしているんですが、それは、普通の目線、路面スレスレくらいの低いアングル、そして思いっきり腕を伸ばしてファインダーを見ないで上からのアングル・・・
果たしてその効果は?
ちなみに上の画像は思いっきり上から撮ったモノなんですが、なんだかオヤジのアタマが強調されただけみたいだよなァ~


こんな奇跡的に人が気にならないショットも撮れましたョ!

さあ、混雑するひがし茶屋街のメインストリートはあっさり通過して、まだ電柱とかが残る裏通りへ・・・



表通りと比べて格段に静かな路地・・・なんだか好感が持てます。

特にこの鍵型に曲がった小径はもう最高!

今にも着物姿の芸者さんが現れそうな気配・・・


ところで、僕がこの界隈にやってきたのは、もちろん金沢を代表する観光地として名高いひがし茶屋街を見物するためでもあったんですが、その外れに位置する伝統的な手法を守り続けている老舗を訪れることが最終的な目的でした。
それは、高木糀商店・・・

歩いてすぐの距離にもかかわらず、観光客の姿は皆無・・・
江戸時代と変わらぬ店舗が静かに佇んでいます。
創業天保元年!
築百八十年の建物からは、そんな長い歴史を経た空気が漂ってくるような・・・





さっそく引き戸を開けて中へ・・・

太くて立派な梁、大きな樽、昔ながらの竈・・・
戦前はおろか、百年以上前にタイムスリップしたかのような光景が目の前に。





実は宿泊した深谷温泉「湯元石屋」の娘さんがここに若女将として嫁いでいる関係で、この高木糀商店の味噌は既に前日体験済だったんですよねェ~
で、美味しかったので沢山買っちゃいました!
その後持ち歩くのがちょっと重かったんですけどネ・・・




ひがし茶屋街と高木糀商店・・・
その賑わいは対照的でしたが、
21世紀に残る百年前の金沢を堪能できた、有意義なひとときなのでした。。。
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