
きょうは、昼休みを利用して浅草に行ってきました。
というのも、先日僕のブログにいただいたある方のコメントで、
この街のランドマークとも言うべき老舗喫茶店、「アンヂェラス」が来月の17日で閉店してしまうことを知ったからなのです。

「アンヂェラス」は終戦間もない昭和21年に創業。
73年前の建物は、「中清」、「今半別館」、「今半本店」、「米久」と並んで古き良き時代の浅草を偲ばせる歴史ある建築物・・・
僕も何度も訪れて一服したものでした。


閉店を知った方が多いのでしょうか・・・
天気予報では雨の曇天の平日・・・多分空いているはずと思って新橋から駆けつけたものの、店の外には行列が。
しばらくは店の外観を念入りにスマホカメラに収めておくことにしました。







さて、時間もないし、いよいよ列の最後尾に並んでみるか・・・
と思った矢先に意外と早く案内されたのですが、この並んでいるお客さんの半分以上は洋菓子を買い求める目的の方々だったようで、店内で飲食をする客はどうも少なかったようです。
これはラッキー~!


さっそく超デコラティブな階段を登り・・・

それにしても素晴らしい装飾の数々・・・
この「アンヂェラス」の店名が意味するのは教会の鐘。
内装もやはり教会をイメージしているらしいのですが、それが終戦後に流行したと思われる山小屋風の店舗建築様式と混ざり合って、実に個性的な空間を形作っているんですよねェ~


二階部分から見下ろす眺めも・・・相変わらずの絶景?です!!


さらに階段を登って店の方に指定された三階に・・・
グリーンの庇がアクセントとなっているとても開放的な窓際のテーブルに座ることにしました。




そして、苺タルトとホットコーヒーを・・・


かつて、東京有数の歓楽街として栄華を極めた浅草の薫りをほんのり感じながら、
至福のひとときを過ごします・・・

しかしそんな時間も長くは続きません。
なんたって戻って仕事しなきゃいけないんですから。
会社支給のスマホには次から次へとメールが入ってくるし・・・

仕方がないので、
恐らくはもう眺めることのない素敵な階段をゆっくりと・・・



二階からの景色もきょうで見納めか・・・







支払いを行う一階の洋菓子売場は、名残惜しそうにショーケースを眺めているお客さんが多いため混んでいたのですが、僕にとっては好都合。
最後にゆっくりとエントランス空間を味わいます・・・


この「アンヂェラス」・・・
閉店の理由は店頭の貼り紙にもあったように建物の老朽化らしいのですが、それだけではなく内部のゴタゴタという噂も。

そんな理由でこの戦後の東京の復興を見守ってきた老舗喫茶店がなくなってしまうとしたら、なんだかやるせない気持ちにもなってしまいますが、
それもこの店の運命ですかネ・・・?


ということで、名残りは尽きないけど、
AUF WIEDERSEHEN, AU REVOIR, SO LONG FOREVER,
そして、SAYONARA、浅草「アンヂェラス」。。。
コメント